» 二胡情報のブログ記事


賽馬、戦馬奔騰といった「馬がどうした」系の曲の中で
馬の嘶きのモノマネをしているのを見ることがあります。
このやり方、基本はだいたい同じだと思いますが
表現は人それぞれなので、まあ参考程度に。


内弦なんです

動画で説明します。

使うのは内弦っていうのに気付くまでずいぶんかかりました。

ずっと外弦で練習してて、通りすがりの人に
「あら?イルカの鳴き声?」と
言われたことは今ではいい思い出です。

世界各国の「ひひーん」

youtubeなんかで中国の演奏家の馬の啼きマネ聞いてると、
「ん?馬の鳴き声ってそんなんだっけ?」
って思うことないですか?

馬の泣き声だけなら俺の方が上手く弾けるんじゃねえのか?
なんて思っちゃったりします。

それはやはり、言語の違いが原因のよう。
日本語しか話せない僕は「ヒヒーン」のイメージで練習しました。
ところが中国語では、馬の鳴き声は「フイフイ」と表すんだそうです。

このへんのイメージの違いが表現の違いになっていくんですかねえ~

インドネシアでは馬の鳴き声、「エヘ~~~」なんでっすってw
どうやって弾くかな??ww


ニ胡は左足の付け根のあたり、太腿の上に置いて弾きます。
これが、滑るんですよねー^^; 安定しずらい。
そこで、ニ胡の底に滑り止めを張る、という方法が知られています。


はりつけ

IMG_5526
ニ胡では、演奏中は見えない場所だし、両面テープではっちゃう人がほとんどですかね。
100均一なんかのすべり止めシートや、僕は家にあった「すきまテープ」を使ってます。

二胡は軽いし、内弦外弦に弓を押さえつけて弾いてしまうと少しづつ回ってしまうこともよくあります。
二胡の角度が少し変わると、けっこう持つ手のフォームにも影響を受けるので、できるだけずれないようにしたいところ。


三味線などは、太腿の上に↑このような滑り止めの布を一枚敷いて楽器を置きます。
チェンミンさんがコンサートでも太腿に布を敷いてニ胡を置いている様子を見たこともあります。

動画でみてみる


朱昌耀さん。この人のニ胡は底の台座が赤いですが、台座全体が赤いフェルトのようなもので包まれていたように思います。
手間かかりますが、それも手ですねえ。

実際には、二胡が足の上で暴れるのは余計な力が入っているせい。
この滑り止めがなくても普通に弾ける、
というところを目指したいものです。


駒の溝の幅が狭いと、内弦と外弦の距離が近いことになります。

弓の毛の太さや演奏のクセなどによっては、この幅を変える必要が出てきます。
駒は消耗品、と割り切って、自分にあった駒を作っていきましょう。
その方法を紹介します。


まずはしっかり確認

ゆっくり長弓を弾いていると、両方の弦が鳴ってしまう。

これは弾き方に対して内弦外弦の幅が狭いからですが、駒を削る前に、まずは演奏技術に不備が無いか確認しましょう。

簡単に挙げると、
 ・弾きたい弦に安定して毛が当たっているか
 ・弓の“竹”が弦に当たっていないか
 ・弓と二胡との角度が弾きながら大きく変わっていないか
などなど。

弾き方が悪いと、駒を削って調整してもまた同じ症状になる可能性がありますよ。
他の人に弾いてもらって、おなじように両方の弦が鳴ってしまうか試してもらうのもいいと思います。

削り方 まずフラットに

この駒を削って、溝の幅を広げてみます!
gttgtgtg3213

<注意!!>
もともと彫ってあった溝が何ミリ幅なのかを計っておきます。
目分量では失敗しますよ!!w

溝の幅を測ったら、彫ってある溝を削り取って平にします。
hsaeghaw321
使うのは荒い上ヤスリ。ここでは100番を使っています。

削りすぎを心配する人は180番くらいをつかって、ゆっくり様子を見ながら削るといいと思います。

bgtcry2ooo
削れました!
削った分駒は小さくなるので、削り取る部分は最小限に。
基本的には真っ平に削ります。

新しい溝を

grg23gajppppp
望む幅に印をつけます。

もともと彫ってあった幅から1~2ミリ広げて(時には狭めて)印をつけます。

駒の中心から等距離になるように注意しましょう。
awini2i330030300303
駒自体手作りで、完全な左右対称になっていないものも多いので、あまり神経質にならなくても大丈夫ではと思います。

で、溝を掘ります。僕はカッターナイフを使います。
gaew13gewgrhejyrkkldldllellele

溝の掘り方や深さは人によってこだわりがありますよね。
僕は、簡単に、
 溝の外側から垂直に刃を入れた後、
 溝の内側から斜めに刃を入れて、下図のような三角形を彫ります。

gashghy3ht20

弦は弓によって駒の外側に向かって力がかかるので、溝の外側の壁が垂直だといいかな、という考えです。
溝の深さについては、演奏していて弦が外れない程度。あまり深く掘りません。

121212111112211212122121211112212
できました!

カッターを使う場合は怪我に注意してください。
側面が細くなっている板ヤスりを使う場合もあります。怪我が怖い方はこちらでもいいかも。

できた!

afa3tgs5yhmmzmzm
溝を掘ったあと、バリやつけていた印も紙やすりで削り取って完成です。

削り方や溝の掘り方は人それぞれいろいろややり方があります。
それぞれにメリットがあるようですので、上に挙げた方法はひとつの例として、いろんな方法を試して自分にあった方法を見つけてください。

難しい作業ではないので是非チャレンジしてみてください!
ですが、削ってしまえばやり直しはきかないので、楽器の不調の原因が本当に駒の幅なのか良く確かめてからにしましょう!


千斤の高さの決め方について考えてみます。


とりあえず初心者は

ush81rg
*「千斤の高さ」とは、ここでは駒から千斤までの距離の話です。

千斤が高い(駒から千斤までの距離が離れている)と、押さえる場所の幅が広くなり、
千斤が低いと、それが近くなります。
千斤の高さを変えることで、演奏する人の手の大きさや広がり具合に楽器を合わせることができます。

とりあえずはじめての方は、この方法↓で仮に千斤の高さを決め、二胡をはじめます。

 ◎はじめての千斤の高さの合わせ方

練習が進んだ人は

最初に大切にすることの一つが「左手の正しいフォーム」を身につけること。
キレイでムリのないフォームは大切な基礎技術です。

…で、まあ練習が進んで、フォームが固まったなと。身についたなとなったら。

千斤を少しずつ上げていくことをオススメします。

千斤を数ミリ上げてみる。
たぶん、そんなに違和感なく弾けるのではないでしょうか。

しばらく弾いて、問題ないようならまた数ミリ上げて…を時間をかけて繰り返してみます。

上げるといい の根拠

二胡は、一般的な使用法においては内弦D/外弦Aにあわあせると決まっています。
千斤を上げると、同じD/Aにあわせるにも、千斤が低い位置に比べて弦を強く張ることになります。

弦を強く張ることは音色にも影響があり、単純にハリのある音に替わり、音量もアップ、演奏性もあがると思います。

もちろんこれは程度ものです。

自分の左手の限界を超えた指の広がりが必要な高さになってしまうと、正しいフォームで演奏できなくなってしまいます。

「二胡メンテナンスやります!」
みたいなサービスにお願いして、千斤をグッとあげられたことはありませんか?
それは単純に、そのくらいの高さだといい音がするからです。

そのとたん、極端に弾きにくくなってしばらく弾いても慣れなさそうな場合は、
自分の手には合わない高さだ、ということができるかもしれません。

目的にあわせて

手の大きさ自体は千斤の高さに関係があるとは思いますが、すごく手の小さい人でも千斤の高い人も多いし、プロの女性奏者で初心者みたいな千斤の高さで弾いている人はいません。

でも上げすぎると弦の張力がかなり強くなって、柔らかくて深いビブラートが好きな方には弦が硬く感じられるかも。
上級者にとって、ある程度の高さは必要かと思いますが、それ以後は自身の目指す演奏法に会うようにいろいろな高さを試していってください。

ちなみに、僕は音量がほしいので、第一ポジションの小指がギリギリ届くことができる場所、左手の広がりを限界まで使うところに千斤をもっていっています。


マイ二胡購入して、これから二胡をはじめるぜ!!そんなあなた。
最初に、千斤の高さを自分にあわせましょう。


定義

*ここでの「千斤の高さ」とは、駒から千斤までの距離のことです。
 高い=駒-千斤間が遠い / 低い=駒-千斤間が近い

セオリー

最初のとりあえずの千斤の高さのあわせかたとして有名な方法があります。

graegar4g6u8iu7y6tr
上の写真のように、胴に肘をくっつけ、竿に左手を沿わせます。

このとき、

小指の付け根から第二関節の間

に、千斤の高さをあわせます。

糸千斤は巻いてあるだけなので、少し弦を緩めてグイッとずらすことができます。

ですが、これが絶対的な合わせ方ではないと思います。
千斤の高さは手の大きさにも影響を受けますが、演奏技術や求める演奏法によってもあわせるべき高さは変わって行くと思います。

二胡を始めるときのとりあえずの目安として、この方法を使ってみてください。


二胡は座って弾くのですが、こうして立って弾いてる姿もよく見かけますよね。
テレビやコンサートでは立奏を見かけることが多いから、「二胡は立って弾くものだ」と思っている人もけっこういるかもしれないです。

二胡の立ち弾きのためにつかう道具を紹介します。


市販品はちょっと…

立奏のために市販されている、ベルトに差し込むため爪を二胡に取り付ける、金属製の道具があります。
これがなかなか安定が悪かったり、楽器に傷がついたりしていいものがなかなかありません。

プロの二胡演奏家がステージで使っているものは、それぞれ独自に作ったものを使っていることが多いようです。

そこで試してみた

僕も市販品やらなにやらいろいろ試して、一番安定して弾きやすい!と行き着いたものが

  ヒモ

でした。
上の動画の人も白いヒモですね。

ヒモを二胡の胴と台座の境目部分にまわして、自分のお腹と二胡を挟みます。
これだけですが、ヒモの長さとお腹との挟み具合をうまく調整すればとっても安定して演奏できるし、取り外しもとても簡単なんです。

作ってみた

僕は手芸道具で自作した立奏ベルトをもっています。
こんなの↓
IMG_2437
この素材なんていうんだろ?よくあるベルト素材です。

幅は2cmくらい。
二胡の胴と台座の間に入り込むように、できるだけ薄く細い素材を選びました。

使ってみると、こんな感じ。
IMG_2435
胴と台座の間に入り込ませます。
IMG_2434
IMG_2432
お腹の肉をうまく胴に乗せるような感じ?でうまいこといきますよ。

このヒモ式立奏具は、蘇州式北京式上海式、二胡中胡高胡問わず安定して立奏することができます。
1本持っておくと便利ですよ。

身近なものを流用してもOK

代替品としては、100均やホームセンターなんかに売ってる「子犬用首輪ベルト」が使えます。
たとえば、こんなやつ↓
IMG_2451

短いので、自分の胴周りにあわせ2本くらいをつなげて使います。
ベルトに厚みがあるので、胴と台座のスキマが狭い蘇州式の二胡には使えないの場合もあります。

まあベルトじゃなくても、荷造り用ヒモ1本でも簡単に試せますよ。

立って二胡弾きたい!
信頼できる立奏具がない!
という人は、やってみてね~


二胡でダブルストップ奏法の練習をしましょう!


練習曲

楽譜は↓↓↓
こちらをクリック!!

動画では、メロディーに関係ない「パチン!パチン!」って音が聴こえてきますが、竹の節が弦に引っかかっている音です。

節のない弓なら、きれいに演奏できると思います。

んんん~模範動画も恥ずかしいですが、参考程度にしてください^^;

ダブルストップ奏法。がんばって身につけましょう!


バイオリンの演奏で、音を2つ同時に弾いて和音を奏でているのを聴いたことがあると思います。
そのテクニックのことを「ダブルストップ」と言います。

二胡でもできないことはないので、やってみましょう~


ダブルストップ奏法

ダブルストップ奏法とは、
バイオリンなどの弦楽器で、隣り合う二本の弦を同時に鳴らす奏法。
二胡ではあまり綺麗な音がしないのと、外弦内弦それぞれの音程を自由に決められないので余り使われません。

ポイントは、内弦の弾き方の変形であること。

弓を大きく斜めにして、毛だけで両方の弦を弾くのも間違いです。
いい音がするちょうどいい力具合を見つけてください。

竹にも松脂

竹にも松脂がついていないと音はでません。
よく練習で使っている弓なら、毛に塗った松脂が飛び散って竹にもついているはず。
そのままダブルストップ奏法することができるはずです。

 ♪ 竹が当たってるのにあまり音出ないぜ! って場合や
   ♪ 普段練習の後は弓についた松脂は綺麗に拭いちゃうぜ! って几帳面な方は

竹の弦に当たる部分にも松脂を塗ってみるといいと思います。
竹についた松脂はすぐにとれてしまうので、ダブルストップを練習していると簡単に音が出にくくなると思います。
そんなときはちょいと松脂を竹に塗ってみてください。

実際の使用例

二胡のダブルストップは効果音的な使われ方が多いです。

例えばこの曲では
0:24~、
2:05~、
2:29から一瞬、
使われています。
“ざわめき”を表現しているのでしょうか?


これはダブルストップを多用した珍しい曲です。
跳弓やピチカートまで?ダブルストップしています。
内弦外弦の調弦関係を完全4度にして、馬頭琴の雰囲気をだしています。
(普通の二胡は完全5度に調弦)

ところどころ、ダブルストップしながら内弦だけオクターブ上の音を押さえているところも注目です。
これも馬頭琴テクですね。

かっこいい~!昔よく耳コピした曲です。
次は、ダブルストップ練習曲に挑戦!!


前回の記事で装飾音・プラルトリラー「打音」のポイントを紹介しました。

今回は、ニ胡の演奏でよく出てくる、できると楽しい打音をやってみましょう。


あるある

楽譜にすると…↓
23huuu1hu010109
外弦開放弦を弾いた次に人差し指を押さえ、いきなりその音に装飾するというものです。

むりやり音符を並べると
graargbzmkl
こんな感じでしょうか。

手首は、「5」の音を弾いている間に
音程を押さえる動作 (「6」の音) と、
押さえられた音を装飾する動作 (「7」の音) の準備を同時に行います。

ここでも装飾する音「7」のキレの良さに注意して!“押さえる”ではなく、叩く



プラルトリラー
とは、
その音 → 2度上の音 → その音 のように音を揺らすこと。
一瞬だけ一つ上の音を叩くようにして演奏します。
sataji139199191
五線譜では↑のように表記します。

tqw3yuieopoewewew
↑数字譜ではこんな感じ。

↑の音においては
「6」は装飾される音 、
「7」は装飾する音ですね。

打音?ぷりるとりら?

中国語では 「打音」 と書くわけですが、

クラシックの世界で言われる「打音」と同じ意味ではないと思います。。

クラシックで「打音」といわれる弾き方を二胡でやることももちろんありますが、多くの場合、プリルトリラーと考えられる音の並びを使い、装飾されるメロディ音の音色のアクセントとして使われることが多いと思います。

演奏のポイント

装飾する音のキレの良さがポイントになります。

なんとなく装飾する音を”押さえて、離す”と演奏しないでください。
装飾する音のキレが悪いと「ト レ ロ~」と音が三つに聞こえてしまいます。

上の記号の書き方の場合、あくまで聴こえてくる音は「6」のみ。
「7」の音はあくまで音色のアクセント程度になるように。

「ティロ~」と、あくまで装飾された一つの音でなければいけません。

装飾する音は、音程がはっきりわからないくらい一瞬の出来事ですw

指をしっかり振り上げて、助走をつけて「7」を叩く!

”押さえて、離す” とやっているとボヤっとした装飾音になってしまいます。
”叩く!” が肝心。

装飾するための指を振り上げても、手首の形が変わっていないのに注目です。
また、装飾する音については音程が分からないくらい一瞬しか音をださないので、装飾する音自体の音程(叩く場所)はあんまり気にしなくていいと思います。
そりゃ、大きくずれてたら問題ですが…

「装飾音「7」の音程が微妙にずれてて気になる~」という場合は、「7」の音が長すぎるのかも。
音程がわからないくらい短く。飾りですからw

その2へ続く~

Pages: Prev 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ... 18 19 20 Next

こばやし二胡教室SHOP

ウェブショップはこちら  ↓↓ http://erhufukui.thebase.in/

二胡に関する記事

奏法やメンテナンスなどの情報記事はこちらにまとめてあります。

→二胡情報一覧

音源