「二胡情報」カテゴリーアーカイブ

右手のピチカート その3 外弦ピチカート


弓を持つ方の手で行うピチカートあれこれ。
<その1><その2>とみてきましたが、今回はいよいよ使いどころの難しいテクニックを紹介します^^;。


なんと外弦をピチカート

弓を持つ側の手でおこなうピチカートは内弦がほとんどですが、今回は右手で行う外弦ピチカートのやり方です。

内弦に毛を当ててミュートするため、弓を持ったまま行います。
 

やり方!

 
①弓の毛の手首側で、内弦をぎゅっと押さえます。
外弦が完全に自由になっていないといい音しないので、毛が外弦に当たらないように注意です。

②右手一指し指で外弦を弾きます。
この場合は手首を使えないので、指の関節をしなやかに使って外弦のみを弾いてください。

左手で普通に押弦することで音程を変えることもできます。

いかがですか?右手の外弦ピチカート。
ここまでくるといよいよ使い道にこまります(笑)

僕もこの曲でしか使ってるのみたことありません…
↓↓1:33あたり

 

二胡のピチカートいろいろ

二胡で使われるピチカートあれこれを見てきました。
二胡には指板がなく弦がちゅうぶらりんの状態ではじくのでバイオリンと違って開放弦以外は音が伸びません…
でも使い方次第でいろんな遊びができると思います。
ぜひ活用してみてくださいね!!

左手のピチカート その2


左手のピチカート その1 のつづきです。


Ⅳ)親指で内弦をピチカート

これはちょっと変形のピチカートです。

弓を外弦に当ててミュートします。
親指で、内弦の真ん中あたりをピチカート。


これだけ。これは難しくはないです。
どこで使うねんって感じですが…

ピチカートあれこれ

以上、左手のピチカート
Ⅰ)弦の上に指を置いてから行うピチカート
Ⅱ)指が弦に触れていない状態から行うピチカート A
Ⅲ)指が弦に触れていない状態から行うピチカート B
Ⅳ)親指で内弦をピチカート

を見てきました。

これらを組み合わせると、こんな演奏が出来ます。
難曲「陽光輝くタシュクルカン」!!

1:08がⅣ)!
1:42がⅢ)!!
1:44からⅡ)!!!
とどめにまたⅢ)!!
んで、7:16からポンポン聞こえるのはⅠ)で、
曲のおしまいの一音も外弦Ⅰ)のピチカート&内弦開放の組み合わせです。

んんー。

これはチャレンジする気になりません(笑)
この曲の楽譜を見ると目がチカチカします(/TロT\)

<番外編!>

左手のピチカートは、基本的に開放弦の音を鳴らすことが多いです。
でも、うまいことやれば音階を奏でることもできます。

音程を押さえながら、自由になっている指でⅡ)のピチカートをしたり、
押さえてた指でⅠ)を行ってメロディを造ります。

こんなふうに…

…地味です^^;。
用途にあったピチカートを使い分けましょう!

二胡・抛弓のやりかた


賽馬などで見られる、弓を跳ねさせてリズミカルな演奏をする技、抛弓

あまり出番はないけど…抛弓にチャレンジ!


小林式抛弓のやり方

僕の抛弓のやり方を動画にしてみました。

超ざっくりした説明ですし、演奏家ごとにやり方が違うと思うので、あくまでご参考まで。

ポイントは?

・弓の「竹」と「毛」が上下の関係になるように手首を上げます。
手首関節を、弓を持っている右手親指が上を向くくらいあげます。

・右手で毛をしっかり張ります。
毛の弾力を利用して演奏します。

・右手首を回転させて、弓を上下させます。
まず、弓の上下だけの運動からやってみましょう。右手首だけの仕事です。
右腕全体で上下させない、というのが小林的理想。なかなか難しいですが…
下ろした時、二胡の胴に弓の毛が当たるわけですが、毛の弾力で弓が「ボヨヨ~ン」となるのを感じてください。

・横の動きを加えて音を出す。
抛弓で弓の引く方向は多くの場合、弓が上がるときが「引き」、おろすときが「押し」です。
(もちろん曲によります)
横方向の動きは腕全体で。
歯切れのよい音になるように!

弓の中心からすこし先の方がやりやすいのではと思います。
トリッキーな技なので見た目を派手に魅せるのもアリですが、技の基礎としては、できるだけ弓が“暴れ”ないようなシンプルなやり方を探ってください!

参考にした動画

僕が抛弓のやり方の参考にしたのはこの動画です。↓

んにゃ~名演ですね~

抛弓は1分4秒くらいからやってはります。抛弓の始めのほう、ほとんど右腕が動いてないです。
このシンプルな動きが基本だと思います。

後半は音量をあげていくため、横の動きの幅をとっているんですね。

この動きに馴れてきたら…
この練習曲をやってみましょう!
↓↓↓↓↓↓↓↓

→●二胡の抛弓練習曲

二胡の抛弓練習曲


弦の上を弓が跳ねるような動きで、馬が走るようなリズムとともにメロディを奏でる「抛弓」。

疾走感を表現する時に使われることが多いです。

二胡の抛弓練習曲です。


やり方は?

具体的なやり方はこちらをご参考ください。↓

●二胡・抛弓のやりかた

抛弓練習曲

→楽譜はこちらをクリック!

この技は賽馬などで使われますが、そんなにしょっちゅう出番があるわけでもないです^^;
この練習曲でやっていることはそれなりに高度なことなので、これが弾ければ抛弓をいろいろと活用できると思います。