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千斤…二胡の内外弦をまとめ、振動を制御する大切な部品…
この千斤について、小林が2016年8月に思っていることをまとめて書きたいと思います。
(随時変わっていくことが予想されますので、何卒参考程度の話としてください。)




千斤が変わると何が変わる?

千斤にはいくつか種類があります。
手に入りやすいものを大きく分けると、次の2種類となります。

・紐千斤 … タコ糸、ポリエステル素材等
・固定千斤 … プラスチック、木材、牛骨、金属等

千斤によって、二胡の状態が変化するのですが、なにがどう変わるかということはなかなか言葉にしずらいです。
それでもあえて言うなら、僕は、「弦の振動の“締り”具合」と感じています。

千斤が良い状態だと、運弓によって与えられた振動が、振動させる目的の場所<駒から千斤までの間の弦>の中で、統制がとれた状態できれいに振動しているように感じます。

逆に千斤が悪い状態ならば、千斤が弦の振動を制御しきれずに<駒から千斤の間の弦>以外の部分に振動エネルギーが漏れてしまい、振動に生気が失われているように感じています。

この結果として、千斤が悪い状態の二胡で、ウルフトーンが起きたり、音が出しくかったりして、「弾きにくい」「音が悪い」と感じているのではないでしょうか。

特に、僕には音の“生気”という感覚が大切で、生気のある音は、音が自分から出て行ってくれる(弾きやすい)、ぎゅっと引き締まった生命感のある歌声を奏でる(音がいい)と感じています。

紐or固定 どっちがいいの?

僕は固定千斤でこれまでいいなと感じたものはありません。
QQ千斤という固定千斤の一種があり、これには機能的にもかなり希望をもったのですが、結局使いませんでした。→理由は過去に記事にしました。

これは僕の弾き方とも関係があるとは思います。

Q:「紐千斤は弾いているうちにずれてきて開放弦の調弦が狂う」
A:僕はこのように感じたことはありません。僕は千斤から弦が離れてしまうほど押弦に力が必要だと思っていないので、千斤がずれるというのは僕にとっては力の入れすぎが原因だと考えます。

Q:「引き弓と押し弓で音程が変わってしまうのだが、固定千斤だと収まった」
A:引き弓と押し弓の“弓の角度”や“弦への圧力”は同じでしょうか?運弓だけで音程が変わるなんて、弦に加えている力の状態にかなり違いがなければ起きにくいと思います。
 弦楽器で音程を決めるのは「弦の長さ」「弦の張力」です。弓を押すか引くかで、千斤自体がこの2点に対して違う状態を生み出すようには思えません。

*よくある質問にあえて答えてみましたが、実際にはどんな二胡をどんな風に弾いているのか見てみないとはっきりしたことはわかりません。
楽器の調整状態でこういった症状がでることもありえますので、疑いがあれば他の人に自分の楽器を弾いてもらって、誰が弾いても同じ問題が起こるか試してみてもいいかも。

というわけで、小林は紐千斤がオススメです。

小林おススメの紐千斤

小林がオススメしているのは、ダイニーマという素材で作られた紐千斤です。
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こばやし二胡教室でも扱っていますが、色がいろいろ混ざっています。十三堂楽器さんでは、黒一色、白一色のダイニーマ千斤が販売されています。

これはとても生気のある音になります。開放弦の音と押弦の音の音色の差が小さいのもポイント。
なにより、ダイニーマ千斤は「千斤の良い状態が長持ちする」ということが大きなメリットです。

千斤は劣化する

紐千斤は、竿に数回巻いたあと、竿と弦に何回か渡して縛ります。

使っていくと、弦にわたっている千斤それぞれの力のバランスが狂っていきます。
もちろん、紐素材自体が伸びてしまうこともそれに拍車をかけます。

それで、良い紐千斤でも、使っていくと良い状態を保てなくなっていきます。

「最近調子悪いな…」と思っていた二胡、千斤を巻きなおすだけで生気復活!という経験はたくさんあります。

上のダイニーマ千斤は、この狂いが少ないのか、良い状態がかなり長く持つような気がします。
それでも、数か月に一度はまき直し、年に一度は新品に交換した方が良いと思います。

千斤の高さ

千斤の高さについては過去に記事にしました。
 →千斤取り付けの考え方 その1【高さ】
 →初心者卒業したら千斤は高く!

また、有名な千斤の高さの合わせ方、というのもあります。
 →はじめての千斤の高さのあわせ方

このはじめての合わせ方、というのは、本当に「初めての人」に向けてのものです。
「二胡これから始めるの?じゃ~千斤どうしたらいいかなんてわからないよね。まあとりあえず、このへんにしといたらいいんじゃない?」
という程度のものです。

千斤をある程度高くすると音色と演奏性が上がるのは本当です。
でも自分の演奏スタイルに合った高さである必要があります。
千斤の高さによる影響を理解し、自分の音楽のために自分で高さを探したいものです。

僕も、千斤の高さはいつも変わっています。
昔は「駒から何センチ」と数字で覚えていましたが、いつからか本当に適当になってきました。
自分が気に入らなければ、すぐにずらして調整しています。

千斤の幅

こちらも過去記事より
 →千斤取り付けの考え方 その2【幅】
 →はじめての千斤の幅の目安

2016年の僕は「自分の親指の爪の7割くらい」の幅にしています。

巻き方

こちらも過去記事紹介。
 →二胡・千斤のまき方

弦に8回まわるように巻いています。
なぜその回数か?1回巻から20回巻までためして、一番いい感じだったからです(笑)

それで、現在の小林二胡の千斤は?

ずーーーーっと気になっていたんです。
研究努力によっていろいろな素材の千斤や複雑な仕組みの固定千斤など様々にラインナップしているのに、どうして有名な演奏家たちは皆白い紐千斤ばかりなんだろう…
あれたぶん、タコ糸だよな…まさか、先端素材が安いタコ糸に負けるはずがない…そう思っていました。

ひょんなことからちょっとタコ糸を千斤として使ってみると、なんということでしょう!!
これまでに使ったどの千斤よりも、ぎゅううっと密度が高く、ハリがあって、生気が漲っている二胡になりました!!
ダイニーマ以上です。

というわけで、2016年小林の二胡の千斤はタコ糸です。
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今は、近所の100均で売っていた細いほうのタコ糸を使っています。

ところが、大きな問題もあります。タコ糸千斤は良い状態があっというまに終わってしまうことです。
長くて1週間。ほんとうにあっという間です。

それ以後は、だらけた音になっちゃいます。
これまでタコ糸千斤に魅力を感じなかったのはこのせいだったんです。

小林は最近は週1で千斤を新品交換しています。

2016夏千斤まとめ

千斤は紐がいい!

頻繁に交換できない人はダイニーマ

自分で交換できる人はタコ糸

というのが小林のこの夏のトレンドです。

ぜひご自身でいろいろ試して、自分の好みの千斤セッティングを見つけてください!

どうぞご参考まで。


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二胡弦使ってみた!
中国土産でいただいた「中芝科技」というメーカー?ブランド?の並級二胡弦を張ってみました。



情報なし!

日本ではめったに見ないものですよね。
今検索してみても情報らしいものは見当たらず。

ただ、FangFang弦とパッケージのデザインが似ていますね。
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パッケージ裏に「徳国~制造」とあるのでドイツのメーカーの作のようです。
なにがしか関係があるのでしょうか。

粘りのある音

落ち着くまでに2日ほどかかりましたが、けっこう粘りのある音で好きなかんじです。
「ぎゅうっ」という感じが出せます。
それがあまりバイオリンっぽくないように思えます。好感触です。

素材が元気なうちだけかと思っていたら、その新鮮な状態はけっこう長持ちしています。
いい弦かも!
どこか日本で安定して入手できるところはないものかしら…


これと同じものだったりして


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二胡弦使ってみたレビュー!

FangFang(芳芳)ブランドの赤弦です!



赤色

ドイツメーカーのOEMで製作されているファンファン弦シリーズ。
金色や青色などありますが、今回は赤色を使ってみました。

この赤弦、ファンファン弦の中でも一番人気があるようです。

高すぎない値段、硬すぎないし柔らかすぎない弦質、ハリのある音色。

使ってみるとなるほど人気がある理由がわかりました。

どちらかというと”元気な音”という印象。

普段使いの扱いやすい二胡弦としておすすめです!


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気まぐれで弦交換!
十三堂楽器の二胡弦「精製弦」を使ってみました。



十三堂楽器

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大阪難波にある中国民族楽器専門店、十三堂楽器。
僕はこのお店の講師として、二胡の先生のキャリアをスタートしました。

そんなこともあり、一時期この弦ばかり使っていた時期があります。

今回かなり久しぶりに使ってみた印象は、柔らかくて扱いやすい弦だ、ということでした。

今風のハリのある音ではないですが、力なく弾ける感じで初心者や、いわゆる”癒し”の音と演奏感を求めている人にいいかも。

この弦に、パワーや音色のハリを求める場合は「強力弦」「超強力弦」という商品もあります。
厚い蛇皮を鳴らすために開発されたと聞いています。ヘビー級の二胡をお使いの方はお試しあれ!

十三堂楽器ホームページ
http://www.13do.com/


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上海民族楽器製の「名人型二胡弦」という弦を使ってみました。



上海民族楽器製

このメーカーからは「敦煌型」「牡丹型」「百花型?」など、いろいろなグレードや種類の弦が販売されています。
どれもパッケージのデザインは同じなので、間違えないように購入したいところ。

どれも安価な部類といえますが、「名人型」はその中では上位クラスということのようです。

注意したいのは、このブランドはパッケージと中身がちがうことがままあること!
外弦と書いてあるのに内弦が入っていたりしますので、購入の際には確認を!!

朴訥

弾いてみると、とても二胡らしい、民族楽器らしい音がします。

バイオリン弦のメーカーが作っている弦にくらべて、音色の高い部分の輝きも、低い部分の迫力もおとなしめ。派手さはありません。

温かみと意思の強さを感じさせる中域が魅力のようです。
とても真面目な音というか。

なめらかな弾き心地。

中国民族音楽古典曲と真摯に向かい合いたくなる音です。

日本国内でも取り扱っているお店があります。購入は「上海民族楽器 名人型二胡弦」で検索してみてください。


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メンテナンスでMY二胡をばらばらに~

思うところがあり、胴や竿を細かい紙ヤスリで研磨。つるつるになりました。
二胡の表面は塗装されていませんが、その代わりに蜜蝋を塗って表面保護をすることがあります。

あ、うちの蜜蝋切れてた…まあ、なにも塗らなくてもいいかな…と思っていったところ、1本の瓶が目に入りました。



オレンジオイル

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ギターやバイオリンなどでは、本体は塗装されていても指板など一部塗装されていない部分があります。
その部分のクリーニングと保湿?に柑橘系のオイルが使われます。

自分のメイン二胡より高いギターを買った小林もこれ使ってます。

塗装されていない部分に使えるなら、木肌まるだしの二胡にもつかってもいいでしょ?
と、変な勢いで使ってみることにしました。

たんまり

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ギターなどと同じようにティッシュにオイルをとって

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塗っていきます。みかんの香りが広がります。

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てろーん

こんな調子で竿も台座にも塗りました。
ギターではクリーニング目的でもあるので、塗ってしばらくしたらふき取るのですが、忘れてしまって数日放置(笑)

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数日後にふきふき。すると…

木肌がしっとりした質感となり、竿のさわり心地が研磨した効果もありすべすべで手にフィットするようになりました。
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写真ではわかりにくいですが、色に深みがでて高級感が増したような。

自己責任で

オレンジオイルを塗った二胡、いい感じになりました。
音が良くなったかどうかはわかりませんw。まあオイル塗って音が良くなることはないでしょうが、いい気分転換になりました。
新しい気持ちでこの二胡に触れられます。

オイルに利用はギターやバイオリンでもいろいろな意見があるようで、積極的に使うものではないとの意見もあります。
クリーニング以外では急な湿度変化に耐えられるようにするのかなあと思います。

二胡は基本的になんにもしなくても大丈夫が楽器だと思います。
もしやってみる際には自己責任で。弓にオイルがつかないように気をつけてくださいね。


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比較的最近になって登場した高級二胡弦、GOLDEN LIONを使ってみた!



OTTO MUSICA

このGOLDEN LION二胡弦はオットー・ムジカ社の製品のようです。

●OTTO MUSICA ホームページ
http://www.ottomusica.com/

バイオリンの製品を手がけている大手メーカーで、先にレビューしているトマスティーク二胡弦もこちらの製品です。

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紙パックの中に、それぞれシールされた内外弦が入っています。
弦には内弦/外弦の記載はないので、張るときには間違えないように!

弾いてみて

勝手に大推測!!

同じブランドから先に発売されていた「THOMASTIK二胡弦」は繊細なキャラクターをもっています。細身で透明感のある音色とライトな演奏性。

その逆を狙ったのがGOLDEN LIONではないかな?

…みたいな印象を受けました。

ぎゅっと締まった、力強い音と弾き応え。
GOLDEN LION二胡弦はバリバリガンガン弾けるキャラクターを持ってるように感じます。

でも、その意味ではレッドドラゴン二胡弦ほど突き抜けてなく、ちょっと中途半端かな…

もちろん基本性能には問題ありません。

パワフル系ではあるので、厚い蛇皮を使った二胡をしっかり鳴らしたいときにはいいかも。

もちろん好みの問題ですので、エネルギッシュな演奏をしたい人は、このGOLDEN LIONレッドドラゴンをお試しあれ!


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先日演奏で伺った滋賀県木之本町大音。この地域は昔から絹糸の生産で知られています。

大音特殊生糸協同組合さんの絹糸の工場見学をさせてもらったのが上の写真。熱気の中1本1本をまゆからつむいでいく大変な作業でした。

ここで紡がれた生糸を加工する丸三ハシモト株式会社さんは、三味線や琴、琵琶などの楽器用絹弦のほか、からくり人形や義太夫で使う絹糸を生産する、今では貴重な工場となっています。

お話を伺うと、中国民族楽器の古琴の絹糸も作っていて海外に出荷している、またなんと二胡&中胡用絹弦も作っているとか!!

現在胡琴用絹弦は日本では流通していないそうなのですが、特別に一組いただきましたのでレビューしてみたいと思います!


胡琴用絹弦

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二胡もかつては絹弦を使っていました。近代になり、やはり西洋化していく流れの中で絹糸から鉄弦へと移り変わって、楽器として洗練されていきます。

その結果としての現在の二胡は、当然鉄弦を使うことを前提に作られています。そんな現代二胡に弦だけ古式の絹糸を使うことにメリットがあるのか…少し疑問でした。

実際、中国製の二胡用絹弦をずいぶん昔に使ってみたことがあります。
音色は確かに、古い録音で聴く事ができるような、荒く深い、「ああ~ん!これぞみんぞくのおんがくっ!(笑)」と唸るような音色になりました。

が、どうしても鉄弦にくらべ音量が小さい、音程が安定しない、音色の扱いが難しい、ハイポジションの難易度が高い…など、演奏性のデメリットが大きくてお蔵入りさせていていた過去があります。いろいろ調整しても楽器が”鳴りにくい”。これが僕の絹弦のイメージでした。

さて、この日本製絹弦はどうでしょう…

手製

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丸三ハシモト株式会社製二胡&中胡用絹弦。この商品は海外向けとのことで、メイドインジャパンであることがわかりやすいパッケージです。

弦が黄色い!これは演奏時の視認性を高める工夫で、ウコンで染めるそうです。三味線の弦も黄色いですよね。

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弦自体、たくさんのまゆからの糸をあわせた、大変な工程を経たものです。
また、紙をよって弦を止めているあたり、手作り感があっていい感じ。このあたりも三味線の弦と同じです。

弾いてみた


鉄弦を張ってあった二胡&中胡の演奏を撮影し、その後それぞれ絹弦に張り替えたものの演奏を撮影しました。
ビデオカメラのマイクの音声ですが、自動音量調整機能をオフにしていますので、鉄と絹の音量差は実際のものに近いと思います。
(服装が違うのはお風呂に入ったからでーす)

いかがでしょう?

「ん?あんまり違いがわからないぞ??」と思いませんか?

そうです!そこに驚きました。

一言で言えば、”現代的な絹弦”。

演奏性が鉄弦に比べてほとんど変わりません。
運弓への反応もいいし、高い音も違和感なく弾けてしっかり輝きます。音程もはっきり聞き取りやすいし、鉄弦のときと同じ感覚で十分演奏できます。
音量感もしっかりあります。

これは「鉄弦に近いから良いのだ」という話ではありません。
どんな音色をもっていたとしても、弾いていて楽しくないとね。

絹糸ならではの生命感のある深い音色を聴く事ができます。
ですがそれは、古い録音にあるようなものよりも、パリッとシャキッとした音といいますか…今風の音といえると思います。このあたりは好みの問題ですね。

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この絹弦自体、鉄弦よりも多少太めなのですが、弦が黄色い、というのは確かに演奏中はパッと目に映るので見やすいです。

丸三ハシモト株式会社さんが長年培ってきた技術が込められているのを感じます。

そりゃ鉄にくらべれば音量も音色のパンチも落ちますし、調弦も狂いやすいです。張りっぱなしで長期間使える鉄弦とは違う使い方を理解して使わないといけないと思いますが、それも弦の個性といえる範囲。
鉄弦のフォークギターとナイロン弦のクラシックギターがそれぞれの個性を認められ共存しているように、この絹弦の胡琴はアリだと感じました。

選択肢に入れたい

弦の選択は楽器のキャラクターを変えます。
今は二胡用の鉄弦にたくさんの商品があり、それぞれに特徴がありますが、この絹弦も選択肢に入れたいです。

また、二胡の生徒さんで、「私は別に人前で弾きたいなんて思ってないし、難しい曲も興味ない。ただ二胡の癒しの音色に浸りたくて二胡をやってるのよ」という人は多いのではないでしょうか。そういう方には、この絹の落ち着いていてぬくもりのある音色はオススメかもしれません。

…とはいえ、現在日本では流通していないこの絹弦。
どうしてもほしい!と言う方は、丸三ハシモト株式会社さんに直接問い合わせてみてください。

丸三ハシモト株式会社 ホームページ
http://www.marusan-hashimoto.com/


Twitterを見ていると、中国国内向けのyoutubeのような動画サイト「youku.com」で、僕の好きな二胡奏者・陳軍さんが弦の張り方を紹介しているというので見てみました。それが下の動画。

youku.comの動画は日本ではとても見にくいです。うまく再生されます?

ここで紹介されていた「ねじれないように張る方法」がとても面白いものだったので、効果があるのか自分でも試してみました。


弦のねじれ

ここで言う弦の”ねじれ”、というのは、下の図のような方向のねじれです。
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このねじれは見て確認することはできません。
弦を楽器に張るときに、弦をこういった方向にねじったまま張ってしまうと、そのねじれば固定されたままになります。

ねじれた状態は弦にとってストレスとなり、響きが濁ってしまう、という話です。

他の弦楽器でも

目で確認できないので話題になりにくいのですが、ギターの弦でも、ねじれについての気をつかっている人の話を聞きます。
弦の取り付け方法や保管方法にいろいろな工夫をされているそうです。

弦は普通、ぐるぐる巻きにして四角いパッケージに入って販売されていますが、ねじれを排除するため、工場からいちども曲げずに、まっすぐの状態で販売されている弦もあるほどです。

たとえばこんなの↓
http://dolphin-gt.co.jp/SHOP/0023.html

弦のねじれは、音色や発声の曇り、ビビリ、ウルフトーンにつながるとされています。

ねじれないように弦を張る

最初に紹介した陳軍さんの動画では、ちょっと手間はかかるけど、ねじれを最低限にして二胡に張る方法が紹介されていました。
僕は中国語がわからないのですが、見よう見まねで、その手順を動画で紹介したいと思います。

手順1)新品弦の両端をすこし曲げる。

手順2)弦の輪を二胡下部のピンにかける。

手順3)弦の先を糸巻きに通し、仮に糸巻きに巻きつける。
 *最初に曲げた部分が糸巻きの穴に引っかかるようにします。
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手順4)糸巻きから弦が外れないように弦を緩めて、二胡下部のピンから弦をはずす。

手順5)糸巻きから輪に向かって、指で弦を何度かしごき、ねじれをとる。

手順6)最後にしごいて、輪が向いている方向でピンに弦をかける。

手順7)糸巻きを巻き上げ、弦を張る。

手順8)弦が外れないように注意しながら、糸巻き側を綺麗に巻きなおす。

手順2~7について、別アングルからの映像もあります。こっちの方が見やすいかも?

少し手間がかかりますね。千斤も邪魔になるのではずして行いますし、”ねじれ”について考えるなら、途中で弦がはずれてしまって巻きなおすなんてことになったら意味がなくなってしまいます。初心者には難しい方法かもしれませんね。

比較してみた

このブログでも、過去に僕がやっている二胡弦の巻き方を紹介しています。

 ◎二胡・弦の巻き方 その1
 ◎二胡・弦の巻き方 その2

これらは弦のねじれについて特に考えているわけではありません。
ですが、これまで特に不満もありませんでした。
さっと手早く張れて便利です。

「ねじれなんて、別に気にしなくてもいいのでは…??」
という自分の疑問に答えるため、今回同じ弦を二つ用意して、「ねじれないように張る方法」と「特に気にしないで張る方法」の両方を試してみることにしました。
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弦のストレスを感じる…

僕としては想像以上の違いを感じました。

「ねじれないように張る方法」で張った二胡に比べて、「特に気にしないで張る方法」の二胡は振動が濁っているような感覚があります。
「特に気にしないで張る方法」だって、別にねじれるように巻いているわけではないのに、ねじれてしまっているんでしょうか。弦がストレスを背負っているなあ、ということが比べてみると感じられました。

「ねじれないように張る方法」の弦からは、パーッとすっきりとした振動を感じます。
楽器が良く鳴りますし、音色に輝きがあるように思います。

動画ではわかりにくいと思いますが、それぞれの巻き方で演奏してみました。

「ねじれないように張る方法」の二胡の方が鳴っている感じしませんか?
体に伝わってくる振動に違いをしっかり感じました。

弦の個体差を疑い、「特に気にしないで張る方法」で張った弦を一度はずして、同じ弦で「ねじれないように張る方法」で張りなおしてみました。すると、弦の振動がスッキリして、良く鳴るようになりました。

この弦の張り方はいいかもしれません。

積み重ね

「特に気にしないで張る方法」の音が使えないわけではないのですが、想像以上の違いがあり、驚きました。
手順についてはちょっと僕として疑問もあるので、これまた自分流にアレンジして利用していきたいと思います。

作業は簡単ではないので、ゆっくり怪我のないように行ってくださいね。


松脂の塗り方。塗れればなんでもいいのですがw
毛全体に均一についている ことが大切です。

バイオリンなどのように弓の一面だけを使うのではなく、二胡は弓の毛の両面を使って2本の弦を弾き分けるので、それは特に大切な条件だと思います。



 

塗り方の一例

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●↑のように二胡を床に置き、
●左手で弓を持ち毛を張り、
●右手で塗っていく。
(右利きの場合)

左手は、演奏時右手で持っているところを持ち、塗りやすいように毛を張って広げます。
出来るだけ弓の毛に手でさわらないほうがいいようです。
人の油が毛につくと、松脂がつきにくくなるそうです。

松脂を塗る強さですが、消しゴムで字を消すようなイメージの力量で、サッサッと。
力を入れて塗ると、毛につく松脂の粒子が大きくなり、軽ーい力で塗ると粒子も小さくなる。
同じ松脂でも、塗る力の具合で演奏感が変わってくるって話もあります。

ワンポイントとしては、弓の先を地面につけて安定させてぬること。
塗るたびに楽器がユサユサ動くような塗り方はちょっと不安定でこわいですね。

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毛の先のほうは、↑こんな感じで。
ここでも、弓の先が地面についていることで安定すると思います。

まあとにかく何でもいいので(笑)、全体にまんべんなく
出来るだけ短時間で塗れる、自分に合った方法を見つけ出してください。

小林式

僕はこんな塗り方もします。↓
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二胡を反対向きに両足で挟んで、毛の部分を一方に出し切ってコシコシと。

楽器がしっかり安定するので、僕的に楽ですね。

松脂を塗るのも大切な技術。
松脂の塗り方に正解なんてないので、メンドウくさくない塗り方を身に付けて、必要な時に必要なだけ塗れるようになりましょう~
  

時にはしっかり

時々、弓をはずして毛の中の方まで松脂をゆきわたらせるようにしています。

弓のはずし方は、↓↓で紹介している動画をご参考ください。
 ◎弓の調整
動画の最後の部分で弓のはずし方を紹介しています~

「最近ぜんぜんうまく弾けない…スランプだ…」というのが、実は松脂不足なだけだったりすること、あります(笑)。

p.s.
松脂が全くついていないド新品の弓を手に入れて、
初めて松脂を塗る場合は、かなり隅々まで丹念に丹念に塗ってくださいね。

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二胡に関する記事

奏法やメンテナンスなどの情報記事はこちらにまとめてあります。

→二胡情報一覧

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