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GOLDEN LION 二胡弦をつかってみた!


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比較的最近になって登場した高級二胡弦、GOLDEN LIONを使ってみた!



OTTO MUSICA

このGOLDEN LION二胡弦はオットー・ムジカ社の製品のようです。

●OTTO MUSICA ホームページ
http://www.ottomusica.com/

バイオリンの製品を手がけている大手メーカーで、先にレビューしているトマスティーク二胡弦もこちらの製品です。

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紙パックの中に、それぞれシールされた内外弦が入っています。
弦には内弦/外弦の記載はないので、張るときには間違えないように!

弾いてみて

勝手に大推測!!

同じブランドから先に発売されていた「THOMASTIK二胡弦」は繊細なキャラクターをもっています。細身で透明感のある音色とライトな演奏性。

その逆を狙ったのがGOLDEN LIONではないかな?

…みたいな印象を受けました。

ぎゅっと締まった、力強い音と弾き応え。
GOLDEN LION二胡弦はバリバリガンガン弾けるキャラクターを持ってるように感じます。

でも、その意味ではレッドドラゴン二胡弦ほど突き抜けてなく、ちょっと中途半端かな…

もちろん基本性能には問題ありません。

パワフル系ではあるので、厚い蛇皮を使った二胡をしっかり鳴らしたいときにはいいかも。

もちろん好みの問題ですので、エネルギッシュな演奏をしたい人は、このGOLDEN LIONレッドドラゴンをお試しあれ!

丸三ハシモト株式会社製の絹弦を試してみた!


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先日演奏で伺った滋賀県木之本町大音。この地域は昔から絹糸の生産で知られています。

大音特殊生糸協同組合さんの絹糸の工場見学をさせてもらったのが上の写真。熱気の中1本1本をまゆからつむいでいく大変な作業でした。

ここで紡がれた生糸を加工する丸三ハシモト株式会社さんは、三味線や琴、琵琶などの楽器用絹弦のほか、からくり人形や義太夫で使う絹糸を生産する、今では貴重な工場となっています。

お話を伺うと、中国民族楽器の古琴の絹糸も作っていて海外に出荷している、またなんと二胡&中胡用絹弦も作っているとか!!

現在胡琴用絹弦は日本では流通していないそうなのですが、特別に一組いただきましたのでレビューしてみたいと思います!


胡琴用絹弦

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二胡もかつては絹弦を使っていました。近代になり、やはり西洋化していく流れの中で絹糸から鉄弦へと移り変わって、楽器として洗練されていきます。

その結果としての現在の二胡は、当然鉄弦を使うことを前提に作られています。そんな現代二胡に弦だけ古式の絹糸を使うことにメリットがあるのか…少し疑問でした。

実際、中国製の二胡用絹弦をずいぶん昔に使ってみたことがあります。
音色は確かに、古い録音で聴く事ができるような、荒く深い、「ああ~ん!これぞみんぞくのおんがくっ!(笑)」と唸るような音色になりました。

が、どうしても鉄弦にくらべ音量が小さい、音程が安定しない、音色の扱いが難しい、ハイポジションの難易度が高い…など、演奏性のデメリットが大きくてお蔵入りさせていていた過去があります。いろいろ調整しても楽器が”鳴りにくい”。これが僕の絹弦のイメージでした。

さて、この日本製絹弦はどうでしょう…

手製

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丸三ハシモト株式会社製二胡&中胡用絹弦。この商品は海外向けとのことで、メイドインジャパンであることがわかりやすいパッケージです。

弦が黄色い!これは演奏時の視認性を高める工夫で、ウコンで染めるそうです。三味線の弦も黄色いですよね。

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弦自体、たくさんのまゆからの糸をあわせた、大変な工程を経たものです。
また、紙をよって弦を止めているあたり、手作り感があっていい感じ。このあたりも三味線の弦と同じです。

弾いてみた


鉄弦を張ってあった二胡&中胡の演奏を撮影し、その後それぞれ絹弦に張り替えたものの演奏を撮影しました。
ビデオカメラのマイクの音声ですが、自動音量調整機能をオフにしていますので、鉄と絹の音量差は実際のものに近いと思います。
(服装が違うのはお風呂に入ったからでーす)

いかがでしょう?

「ん?あんまり違いがわからないぞ??」と思いませんか?

そうです!そこに驚きました。

一言で言えば、”現代的な絹弦”。

演奏性が鉄弦に比べてほとんど変わりません。
運弓への反応もいいし、高い音も違和感なく弾けてしっかり輝きます。音程もはっきり聞き取りやすいし、鉄弦のときと同じ感覚で十分演奏できます。
音量感もしっかりあります。

これは「鉄弦に近いから良いのだ」という話ではありません。
どんな音色をもっていたとしても、弾いていて楽しくないとね。

絹糸ならではの生命感のある深い音色を聴く事ができます。
ですがそれは、古い録音にあるようなものよりも、パリッとシャキッとした音といいますか…今風の音といえると思います。このあたりは好みの問題ですね。

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この絹弦自体、鉄弦よりも多少太めなのですが、弦が黄色い、というのは確かに演奏中はパッと目に映るので見やすいです。

丸三ハシモト株式会社さんが長年培ってきた技術が込められているのを感じます。

そりゃ鉄にくらべれば音量も音色のパンチも落ちますし、調弦も狂いやすいです。張りっぱなしで長期間使える鉄弦とは違う使い方を理解して使わないといけないと思いますが、それも弦の個性といえる範囲。
鉄弦のフォークギターとナイロン弦のクラシックギターがそれぞれの個性を認められ共存しているように、この絹弦の胡琴はアリだと感じました。

選択肢に入れたい

弦の選択は楽器のキャラクターを変えます。
今は二胡用の鉄弦にたくさんの商品があり、それぞれに特徴がありますが、この絹弦も選択肢に入れたいです。

また、二胡の生徒さんで、「私は別に人前で弾きたいなんて思ってないし、難しい曲も興味ない。ただ二胡の癒しの音色に浸りたくて二胡をやってるのよ」という人は多いのではないでしょうか。そういう方には、この絹の落ち着いていてぬくもりのある音色はオススメかもしれません。

…とはいえ、現在日本では流通していないこの絹弦。
どうしてもほしい!と言う方は、丸三ハシモト株式会社さんに直接問い合わせてみてください。

丸三ハシモト株式会社 ホームページ
http://www.marusan-hashimoto.com/

弦の巻き方 その3 ねじれないように弦を張る


Twitterを見ていると、中国国内向けのyoutubeのような動画サイト「youku.com」で、僕の好きな二胡奏者・陳軍さんが弦の張り方を紹介しているというので見てみました。それが下の動画。

youku.comの動画は日本ではとても見にくいです。うまく再生されます?

ここで紹介されていた「ねじれないように張る方法」がとても面白いものだったので、効果があるのか自分でも試してみました。


弦のねじれ

ここで言う弦の”ねじれ”、というのは、下の図のような方向のねじれです。
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このねじれは見て確認することはできません。
弦を楽器に張るときに、弦をこういった方向にねじったまま張ってしまうと、そのねじれば固定されたままになります。

ねじれた状態は弦にとってストレスとなり、響きが濁ってしまう、という話です。

他の弦楽器でも

目で確認できないので話題になりにくいのですが、ギターの弦でも、ねじれについての気をつかっている人の話を聞きます。
弦の取り付け方法や保管方法にいろいろな工夫をされているそうです。

弦は普通、ぐるぐる巻きにして四角いパッケージに入って販売されていますが、ねじれを排除するため、工場からいちども曲げずに、まっすぐの状態で販売されている弦もあるほどです。

弦のねじれは、音色や発声の曇り、ビビリ、ウルフトーンにつながるとされています。

ねじれないように弦を張る

最初に紹介した陳軍さんの動画では、ちょっと手間はかかるけど、ねじれを最低限にして二胡に張る方法が紹介されていました。
僕は中国語がわからないのですが、見よう見まねで、その手順を動画で紹介したいと思います。

手順1)新品弦の両端をすこし曲げる。

手順2)弦の輪を二胡下部のピンにかける。

手順3)弦の先を糸巻きに通し、仮に糸巻きに巻きつける。
 *最初に曲げた部分が糸巻きの穴に引っかかるようにします。
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手順4)糸巻きから弦が外れないように弦を緩めて、二胡下部のピンから弦をはずす。

手順5)糸巻きから輪に向かって、指で弦を何度かしごき、ねじれをとる。

手順6)最後にしごいて、輪が向いている方向でピンに弦をかける。

手順7)糸巻きを巻き上げ、弦を張る。

手順8)弦が外れないように注意しながら、糸巻き側を綺麗に巻きなおす。

手順2~7について、別アングルからの映像もあります。こっちの方が見やすいかも?

少し手間がかかりますね。千斤も邪魔になるのではずして行いますし、”ねじれ”について考えるなら、途中で弦がはずれてしまって巻きなおすなんてことになったら意味がなくなってしまいます。初心者には難しい方法かもしれませんね。

比較してみた

このブログでも、過去に僕がやっている二胡弦の巻き方を紹介しています。

 ◎二胡・弦の巻き方 その1
 ◎二胡・弦の巻き方 その2

これらは弦のねじれについて特に考えているわけではありません。
ですが、これまで特に不満もありませんでした。
さっと手早く張れて便利です。

「ねじれなんて、別に気にしなくてもいいのでは…??」
という自分の疑問に答えるため、今回同じ弦を二つ用意して、「ねじれないように張る方法」と「特に気にしないで張る方法」の両方を試してみることにしました。
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弦のストレスを感じる…

僕としては想像以上の違いを感じました。

「ねじれないように張る方法」で張った二胡に比べて、「特に気にしないで張る方法」の二胡は振動が濁っているような感覚があります。
「特に気にしないで張る方法」だって、別にねじれるように巻いているわけではないのに、ねじれてしまっているんでしょうか。弦がストレスを背負っているなあ、ということが比べてみると感じられました。

「ねじれないように張る方法」の弦からは、パーッとすっきりとした振動を感じます。
楽器が良く鳴りますし、音色に輝きがあるように思います。

動画ではわかりにくいと思いますが、それぞれの巻き方で演奏してみました。

「ねじれないように張る方法」の二胡の方が鳴っている感じしませんか?
体に伝わってくる振動に違いをしっかり感じました。

弦の個体差を疑い、「特に気にしないで張る方法」で張った弦を一度はずして、同じ弦で「ねじれないように張る方法」で張りなおしてみました。すると、弦の振動がスッキリして、良く鳴るようになりました。

この弦の張り方はいいかもしれません。

積み重ね

「特に気にしないで張る方法」の音が使えないわけではないのですが、想像以上の違いがあり、驚きました。
手順についてはちょっと僕として疑問もあるので、これまた自分流にアレンジして利用していきたいと思います。

作業は簡単ではないので、ゆっくり怪我のないように行ってくださいね。

松脂の塗り方例


松脂の塗り方。塗れればなんでもいいのですがw
毛全体に均一についている ことが大切です。

バイオリンなどのように弓の一面だけを使うのではなく、二胡は弓の毛の両面を使って2本の弦を弾き分けるので、それは特に大切な条件だと思います。



 

塗り方の一例

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●↑のように二胡を床に置き、
●左手で弓を持ち毛を張り、
●右手で塗っていく。
(右利きの場合)

左手は、演奏時右手で持っているところを持ち、塗りやすいように毛を張って広げます。
出来るだけ弓の毛に手でさわらないほうがいいようです。
人の油が毛につくと、松脂がつきにくくなるそうです。

松脂を塗る強さですが、消しゴムで字を消すようなイメージの力量で、サッサッと。
力を入れて塗ると、毛につく松脂の粒子が大きくなり、軽ーい力で塗ると粒子も小さくなる。
同じ松脂でも、塗る力の具合で演奏感が変わってくるって話もあります。

ワンポイントとしては、弓の先を地面につけて安定させてぬること。
塗るたびに楽器がユサユサ動くような塗り方はちょっと不安定でこわいですね。

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毛の先のほうは、↑こんな感じで。
ここでも、弓の先が地面についていることで安定すると思います。

まあとにかく何でもいいので(笑)、全体にまんべんなく
出来るだけ短時間で塗れる、自分に合った方法を見つけ出してください。

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僕はこんな塗り方もします。↓
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二胡を反対向きに両足で挟んで、毛の部分を一方に出し切ってコシコシと。

楽器がしっかり安定するので、僕的に楽ですね。

松脂を塗るのも大切な技術。
松脂の塗り方に正解なんてないので、メンドウくさくない塗り方を身に付けて、必要な時に必要なだけ塗れるようになりましょう~
  

時にはしっかり

時々、弓をはずして毛の中の方まで松脂をゆきわたらせるようにしています。

弓のはずし方は、↓↓で紹介している動画をご参考ください。
 ◎弓の調整
動画の最後の部分で弓のはずし方を紹介しています~

「最近ぜんぜんうまく弾けない…スランプだ…」というのが、実は松脂不足なだけだったりすること、あります(笑)。

p.s.
松脂が全くついていないド新品の弓を手に入れて、
初めて松脂を塗る場合は、かなり隅々まで丹念に丹念に塗ってくださいね。

二胡・弓の調整


二胡は弓で弦を擦って音を出します。

その弓の張り具合はよく変化するので、張りの調整は必要なときにささっとできるよにしておきましょう。


毛の張り具合

基本的な仕組みはバイオリンの弓と同じ二胡弓。
毛の張り具合は本当によく変わります。
また、自分が好む張り具合というのも人それぞれ微妙なものなので、いろいろな張りの強さを試してみるといいと思います。

毛がねじれてしまったら

動画の最後に弓の取り外し方を説明しています。
再取付けのときに、毛がねじれないように注意したいところです。

もし、弓の毛がねじれているのかどうかわからなくなったら、
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取り外した弓を釣り竿のようにプラ~ンとして、自然に手元に帰ってくる向きがねじれていない向きだと考えられます。

消耗したら”毛替え”?

二胡の弓は、バイオリンの弓のように“毛替え”はしないことが多いです。

なぜなら、弓が安いから。
バイオリンのいい弓は目が飛び出るほど高いものもありますが、
二胡は高級品でも1~2万円くらいと、まあお手ごろ。

バイオリン弓は木を使っているのに対して、二胡弓は竹でできているから安価なようです。

1~2年くらい使ったら弓ごと交換、というのが通説のようです。

二胡弓は竹を使っているので、同じ製品でも1本1本それなりに違いがあります。
太さとか、しなり具合とか。
できることなら信頼できるお店で、同じ製品でも何本か試し弾きして、「…あ、これ、いいかも」と思える1本を決めたいところですね。

二胡・弓のかけ方


二胡は二本の弦の間に弓が挟まっていて、普段は弓を本体から取り外すことはありません。
楽器を片付けるときには、弓を楽器にかけて置くことになります。

普段なにげなくやっていることでも、意味を確認しながらおこなうことで、楽器への負担を減らすことにつながります。


動画で説明


(Youtubeのサイト上の録画機能を使ってみました。画質荒い…^^;)

糸巻きに弓をかけるときもはずす時も、微調整ネジなどに弓の毛が引っかからないように注意。

糸巻きから弓をはずす時、勢いよくはずすと蛇皮に弓を押し付けることにもなるので、糸巻きから外れたらすぐ横に倒しましょう。
これはなんとなくやってると、そのうちなんとなくできるようになります(´ー`)

弓のかけ方、ここでは「弓の手元側を糸巻きにかける」方法です。
逆の「弓の先を糸巻きにかける」やり方もあります。
どちらでもお好きな方で(・∀・)イイ!! 

弦と弓はいつも同じ場所で交わっていること

上の動画内でも何度も言っていて、これは二胡の取扱い全体での話でもあるのですが、

弦と弓は、どんなときでも”演奏時の場所”付近で交わっているといいと思います。
演奏していないときも、ということです。

演奏しているときの場所っていうと、
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このへんですね。

弓を片付ける時、弓が下に移動してしまうと、
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胴が邪魔になって、二本の弦に毛が挟みこまれてしまい、「ギ!ギギー!!」となってしまいます。
逆に上に上がってしまうと、千斤に近づくにつれ二本の弦の間隔がせまくなるので、「ギ!ギギー!!」となってしまいます。
どちらも毛を傷めることになるし、松脂をいろんなところにつけてしまうことになりますね。

僕は楽器を置く時でも、
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こんな風に、演奏時に近い状態で置くようにしています。

↓次の写真は小林的にはよくない例。
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弓と弦の交点がずれてしまっています。「ギ!ギギー!!」となってしまいます。

演奏しないときも弦と弓の交点の場所を意識して扱うと、楽器にあまり無理がかからないし、スタイリッシュに見えるように思いますよ。

微調整ネジの仕組みと取り付け方


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一般的な木軸の糸巻きの二胡は、微妙な調弦が難しいです。

「…よし、近い音になってきた。あとちょっとだけ音程を高くすれば…あああ!行き過ぎた!(涙)」
てな具合に、気がつけば何十分も調弦と格闘している思い出もみなさんお持ちではないですか?

そんなときに便利な、【微調整ネジ】!
仕組みを理解して適切に使いましょう。


微調整ネジ

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僕が使っているのはこんなタイプのもの。

下図のような仕組みです。
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ネジを締めこんでいくと、ネジの先が弦を下方向に押し下げていきます。
これで、すこしづつ弦の張りを強くする→音程をあげていくことができます。

微調整ネジは本当に少しずつしか音程が変わらないので、できる限りギリギリまで木軸であわせて、最後の仕上げ、といった感じで使うことになります。

微調整ネジにもいろんなタイプがありますが、上の写真の物は分数バイオリン用の物をそのまま使っているみたいですね。

使い方のポイント

使い方のポイントとしては、音程が合ったとき、

微調整ネジを通ってる弦が一直線にならないようにする、という点があります。

弦の微調整ネジを通ってる部分が一直線になっているときは、ネジが緩んでいて弦をほとんど押していないとき。

ネジに遊びが生まれて、音の振動でネジが振動して雑音の原因になることがあります。
微調整ネジは、最低でも少し締まった状態で音程が合うように。

また、弦楽器の調弦全てで言えることですが、
音程は「下げてあわせる」のではなく「上げてあわせる」方が狂いにくいと言われています。

音が高くずれている時、いったん大きく音程を下げてから上げなおすという手順をとります。
この仕組みを理解して、微調整ネジを活用しましょう!

弦への取り付け方

弦への取り付け方ですが、

1)まず、ネジを限界まで緩めます。
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なんならネジ取っておいてもいいかも。

2)片側の切り込みを弦にかけます。
基本的に微調整ネジに上下はありません。
少し緩めた弦にの、千斤より上の部分。押弦しない部分に、微調整ネジの切り込みを引っ掛けます。
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3)ネジ受け部の切り込みに弦を通します。
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ネジの出てくる部分の切り込みに弦をとおして(分かりにくいかな…)

4)もう一方の切り込みに弦をかけます。
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けっこうグイッとやる感じです。
仕組みをよく理解して、上の図のように弦がかかればOK.

で、微調整ネジの位置を決めてネジをそれなりに締めこめばできあがり!

微調整ネジ、取り付けはどのあたり?

微調整ネジの取り付け位置は、千斤と糸巻きの中間がいい、と聞いたことがあります。

それは僕自身はあまり気にしていなくて、
微調整ネジが前を向くようにそろえて、音を出しながら左手でだけで調整できるような位置にしています。
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糸がまいてある?

慣れれば木軸だけでピッタリ調弦することは可能ですし、微調整ネジ自体が金属的な響を生むから取り付けない、という方もいます。

そういった方が金属製のネジの代わりに、糸を使った原始的な音程微調整の仕組みを使う奏者も多いです。
↓こんなの。千斤より上の方に、内外弦それぞれと竿をむすんでありますね。

これは音程の調整というより、余計な弦の振動を押さえる目的の方が強いようではります。

僕自身は、いろいろ扱いが雑なもんでw、演奏中に狂いを直そうとすることもしばしば。
ネジ式の微調整器具がついているとサッと修正できるので、僕の二胡や中胡には微調整ネジがつけてあります。

*糸巻きが金属機械式の場合は、もともと微調整が効くのでこのような弦にとりつけるタイプの微調整ネジはつけません。

弦の巻き方に一工夫 その2


◎弦の巻き方に一工夫 その1からのつづきです。

弦を糸巻きの先の方へ巻いていくことの利点その2.


角度

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↑この写真と…

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↑この写真の違い。わかりますか?

上の写真に比べ、下の写真では
弦の巻き終わりが竿の方に流れていますね。

演奏による押弦や調弦を繰り返すうちに、少しずつずれていったのでしょう。

その結果、糸巻きの巻き終わり - 千斤 - 駒 と渡る弦の角度が違ってきます。
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上の写真、弦の巻き終わりが先の方にあるのが図の右。
下の写真、弦の巻き終わりが竿の方にずれているのが図の左です。

図左では、ほとんど角度がついてない状態ですね。

上の写真のように弦を糸巻きのできるだけ先の方へ向かって巻くようにすることで、この
糸巻きの巻き終わり - 千斤 - 駒 の角度を急にすることができます。

そうすることで、図の千斤に矢印の方向への力が強くなります。
(パチンコの原理!)

その千斤への矢印の力によって、千斤が弦の振動をしっかり押さえることができるようになります。

たったこれだけのことで、雑音が減ったり、音に張りがでたりします。

金属軸糸巻きの二胡でも、糸巻きの先から弦が出てくるような仕組みになってますよね。

「糸千斤は押弦の力で千斤から弦が離れてしまう」という事件も、糸千斤自体が悪いのではなく弦の巻き方による千斤との関係が原因のひとつとも思います。

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このように弦を糸巻きの先の方へ向かって綺麗に巻いていけばトラブルも減るのではないでしょうか。

まあでも好みもあるでしょうから、いろいろ試してみてね!!

弦の巻き方に一工夫 その1


弦楽器は、弦の巻きの状態で音色や弾き易さもさまざまに変化します。
自分の二胡の状態をチェックしてみましょう。


どっち向き?

弦のまいてある糸巻きをご覧ください。
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上の写真のように、
巻き始めから竿の方にむかって巻いてある
ことはありませんか?

二胡は演奏のために指で押弦しますが、その力の方向は竿の方向。
この力によって、弦の巻き終わりがどんどん竿の方にずれていく可能性があります。

その結果、調弦が狂ってしまう。

こうしてみよう

ならば、弦は外側(糸巻きの端の方)に向かって巻いていくと、
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巻いてきた弦がストッパーになって、
押弦の力に対抗してくれます。

激しい押弦をしても、弦がこれ以上竿の方にはずれないので音程も狂いにくくなります。

弦は綺麗にそろうように巻きましょう。

弦は糸巻きの端の方に向かって巻く。
この方法にはもうひとついいことがあります。

それは続きで!
◎弦の巻き方に一工夫 その2

音作りのフィルター 花窓


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二胡の胴は筒状になっていて、表にくる方には蛇皮が張ってあります。
後ろの方はこんな感じで、細工が入っています。
これは「花窓」という部品です。


音は後ろに

二胡は基本的に、音が後ろに飛ぶように考えられているそうです。

後ろに出た音が壁に跳ね返り、部屋の響を含んで音色を作ります。
コンサートなどで二胡にマイクを立てるとき、二胡の音窓に向けてマイクを立てるのはそのためなんですね。

花窓の仕組みは?

「音窓」とも呼ばれるこの部品。音色つくりに一役買っています。
後ろに飛び出る音がここを通ることで、二胡の音色をまろやかにするフィルターの役割をになっているんですね。

取り外してみよう

この音窓は簡単にはずれます。
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先の曲がった棒、みみかきとか…
上の写真では、手元にあった鍵をつかってます。これはキズつきそうなんでオススメしません…w

音窓自体はやわらかい木で作られているので、折らないように慎重に。
音窓の隅から、すこしずつずらしていきます。

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こんな感じではずれましたー。

*花窓がはずれないように接着してある二胡もあります。ぜんぜん動かないようならムリしないで!

メンテナンスのときに

二胡の中って、けっこうホコリ溜まるんです。蜘蛛の住処になってたこともありますw

ときどき掃除してあげるといいかもしれません。

最近では、より大きな音、通る音を作るために音窓をつけてない二胡奏者も見られます。僕の二胡もはずしています。

自分の二胡で音窓がどんな効果をもたらしているか。
一度はずしてみて聞き比べてみると、MY二胡ともっと仲良くなれるかもしれません!

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