「メンテナンス」カテゴリーアーカイブ

ノリの悪い松脂に一工夫


安い松脂や新品で表面ツルツルの松脂は、
つけてもつけても全然つかない!ことがあります。

そんなときはこの方法を試してみてください。


バイオレンス

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松脂の表面にキズをつけます。
上の写真はハサミの歯でシャリシャリやりました。

すると、つきがよくなります。

安い松脂でもともとつきが悪いものの場合は、これの効果も一時的なものですが…。

高級品はつきがいい

僕は普段ベルナルデルやピラストロの松脂を使っています。
二胡で使う松脂としては高価な部類に入ると思いますが、

高い松脂は「弓の毛への松脂ノリがいい」と感じています。

新品でもスーッとのびる感じ。

松脂のついていないド新品の弓に松脂をつけて演奏できる状態にするとき、
ベルナルデルやピラストロと、オマケでもらったような安安松脂では
松脂をつけるのにかかる時間が全然ちがいますわ。

爪ヤスリという方法も


こちらの動画では、ネイルケア用のヤスリで松脂の表面を荒らす方法が紹介されています。

使い古した爪ヤスリをお持ちの方はこちらもお試しあれ!


レットドラゴン二胡弦をつかってみた


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二胡弦使ってみたシリーズ!
今回はピラストロ社製・<レッドドラゴン弦>を張ってみました。




Pirastro社

ドイツの老舗バイオリン弦メーカー、ピラストロ。

ピラストロの松脂を二胡に使っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

レッドドラゴン(紅龍)二胡弦はずいぶん前から販売されている高級二胡弦です。

ピラストロ社・紅龍二胡弦のページ
http://www.pirastro.com/public_pirastro/pages/en/Red-Dragon-00001/

蓄積された技術が生んだ二胡弦。さて、どんな感じでっしゃろか。

パッケージ

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内外弦がそれぞれ紙パックに入っています。中央に大きな穴があいていて、空気には触れ放題。
錆びなどはありませんでしたが、購入後しばらく使わないで保管するときなどは、錆びないように注意が必要かもしれません。

僕は弦のストックは除湿財の入った密閉箱に入れています。
●湿気に弱い物の保守・シリカゲルの扱い方”

パッケージそのものも特別丈夫なものではないので、曲げちゃったりしないようにね!

音は実践向け

弾いてみました。

高級商品ということで、当たり前に弾きやすくて雑音が少なく、高音もすっきりはっきりよくでます。

今回レッドドラゴン弦を張る前には、トマスティーク二胡弦を張っていたので、それとの比較となる感じでコメントしてみます。

レッドドラゴン弦、最初の印象として、音の芯が強いと感じました。
これは音色そのものと、鳴りの良さ両方が兼ね備わっている感じです。

トマスティーク二胡弦は、音色のレンジが広くてクリアでさわやかな音。特にクラシック的に「綺麗な音」の弦と感じていました。あえて言えばアンサンブル向け。

レッドドラゴンはトマスティークよりも音色の重心が低く、突破力がある立派な音。男性的といえば男性的かなあ。あえて言えばソリスト向け。
音色の芯が強い分、主張も強いですが音程も聴きやすい弦です。

バンドで使ったり現代曲を弾いたりするには、レッドドラゴン弦の芯の強さは強い味方となってくれそう。

僕は「強い音」が好きですが、だからといってトマスティークがいやだったかというとそうでもなく、ハイレベルな性能の中での個性ということで、どちらも魅力的な弦だと思いました。

やはり民族音楽っぽさは…

トマスティーク弦の記事でも書きましたが、このレッドドラゴン弦も民族的な雑さ荒さは少ないかと。好みの問題です。

僕は好きな弦ですね。高級弦はやっぱいいなあ^^;

【読者投稿】続!棹にテープで手汗対策


金属デンペンのススメ

左手ベタつき対策・手側編

左手ベタつき対策・竿側編

↑これまで、これらの記事の情報をお寄せくださったSさんからふただび続編情報が!

「棹にテープを貼る」の別商品チャレンジレポートです。




フローリング補修テープ

・1ページ目
http://erhufukui.main.jp/wp-content/uploads/teasesonogo1.pdf

・2ページ目
http://erhufukui.main.jp/wp-content/uploads/teasesonogo2.pdf

上記資料をご覧ください。

左手ベタつき対策・竿側編で紹介された、

棹を持つ手の汗対策として、棹にテープを貼る

という方法を「フローリング補修テープ」で試されたものになります。
いろいろやってますね^^;

こちらは僕は試しませんでしたが、手汗ノイローゼになりかけの方は検討されてもいいかもしれません。

僕はあくまで”そのまま”推奨派

左手ベタつき対策・手側編

↑こちらの記事中に書きましたが、棹を持つ手の汗問題は、技術の向上とともになんとなく解決していくし、そういう方向を目指すのがいいと考えています。
「音程がわかるようにシールで目印をつける」というのもそうですが、できればやらないほうがいいと思っています。

高齢であったり、多汗症の方であったりとそれぞれ事情がある場合もあると思います。音楽を楽しむために、最適な選択をしてくださいね!

また矛盾しますが、こういった方法を試してみることはいろんな意味で経験になりますので、余裕と興味のある場合は挑戦してみてもいいかも!

今回もSさん、ありがとうございました!
Sさんに教えてもらった金属デンペンは、いまだ健在です!

【動画紹介】新品松脂をネイルヤスリで荒らす


ユーチューブをさまよっていたら、公開されたばかりの松脂の塗り方を紹介した動画をみつけたので紹介します。


Ling Peng さん

このブログでも何度か紹介している、ヨーロッパ在住の二胡奏者、Ling Pengさんの動画です。

全編英語なので僕はよくわかりませんが、かなり詳しく解説されているように思います。

面白いのは、新品の松脂を使う際に、「ネイルケア用の板ヤスリを使って表面を荒らす」という技。
女性ならではなアイデアですね。

ご参考まで!

二胡を組み立てよう


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バラバラの状態の二胡を元通りに組み立ててみましょう!

 ◎二胡をバラバラにしてみよう


まず構造を理解

では、もとどおりに組み立てるのですが、まず二胡の仕組みを頭にいれておきます。

竿~胴~台座の部分が、どういうふうに組み合わさっているのかを知っておきましょう。
こちらをご参考ください↓
  ◎二胡の台座
    

1>胴に竿を差し込む

二胡を分解する際、台座も外した場合は、先に竿と胴を合体させるのがオススメです。
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ちゃんと貫通してますね。

 ***分解するときに胴と台座をはずさなかった場合***
竿を【胴+台座】に差し込んでいくのですが、竿が胴を貫通して、しっかり台座まで差し込まれたことを手の感触で確認してください。

2>台座を取り付ける

台座から飛び出ている木ネジを、ちょっとだけ出ている状態にします。
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こんな感じで。胴の穴を探れるだけでいいです。

そして、胴から出ている“竿”と“台座の穴”を、
台座からちょっと出ている“木ネジ”と胴の“ネジ穴”を

それぞれ合わせてはめ込みます。

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しっかり手で胴と台座をくっつけた状態で、木ネジを回していきます。
木ネジなので、締めすぎ注意です!

ハイ、竿~胴~台座がくっつきました!二胡の形になりましたね。
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3>弦を張る

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竿~胴~台座は弦の張力でくっついています

弦を張らないで置いておくと、持ち上げた時に胴がスポーンと抜けて大事故に!
なんてこともありえますので、速やかに弦を張っておきましょう!

弦の張り方の例はこちら↓
 ◎弦の巻き方 その1

 ◎弦の巻き方 その2

 
 ◎弦の巻き方 その3

4>千斤、駒、控制綿、弓をとりつけ完成

千斤の巻き方はこちら↓
  ◎二胡・千斤のまき方

…これで調弦と弓の張りを調節すれば完成です!
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難しい作業はありません。
千斤も、まあ、適当に巻いても音はでますw
自分でやってみることがとても大切だと思います。
上手くいかなくても、そうかんたんに楽器が壊れることはありませんから、ぜひチャレンジしてみてください!

デンペンの交換


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弓と胴がこすれあう箇所の部品・デンペン

プラスチックなどの樹脂で出来ているこの部品は、演奏のときの摩擦によって少しずつ磨り減って生きます。

上の画像の二胡は、白いデンペンが磨り減って、下にある蛇側の淵のプラスチックが見えてしまっています。こうなると、デンペンそのものを交換することになります。

ちょっと手間なんで自信がなければプロに依頼されるといいと思いますが、作業自体は難しくないので、自分の楽器は自分で面倒みたい!という人は是非(自己責任で^^;)チャレンジしてみてください。


まず準備

まずは、デンペン交換のための準備として、胴だけの状態にします。
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やり方は以下記事をご参照ください。
 ◎二胡をバラバラにしてみよう

面倒でも台座もはずしておきましょう

作業には細心の注意を。怪我したら気持ちも落ち込みます^^;
また、細かい削りカスなどがでますので、下に新聞紙などを広げて作業しましょう。

古いデンペンをはがす

デンペンは蛇皮の上に接着剤で貼り付けられています。

蛇皮の隙間にナイフや細いマイナスドライバーなどを差しこみ、蛇皮を傷つけないように注意しながらゆっくり磨り減ってしまったデンペンをはがしていきます。

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毛の摩擦によって磨り減った部分。
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完全になくなってしまっています。ここまでくる前に交換したいですね。

古い接着剤を取る

細いナイフなどで、接着面に残っている接着剤をできるかぎり取り除きます。
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“古い接着剤を取り除く”というのは最接着を行う際にとても大切な行程で、念入りに行いたいところです。
でも、蛇皮の表面、ウロコの凹凸面に塗られた接着剤の完全除去は難しく、蛇皮を傷つけることになってはいけないのでほどほどに。

デンペンの成型

次に、新しいデンペンをこの二胡に合うように成型します。

二胡店で売られているデンペンはこんな感じで、雑な形で切りっぱなしのもの。
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二胡のデンペンが貼り付いている部分は厳密にサイズや形状が決められているわけではないようで、二胡によって微妙にちがいます。
そのため、市販のデンペンは余白を含んで大き目のものが売られていて、個体にあわせてデンペンを作らないといけないのです。そのまま使うことは難しいと思います。

現物あわせで形を整えていきます。
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角にあわせて曲げるには、曲げるラインをペンチではさんで、曲げる箇所をゆっくり押して曲げていきます。
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無理して折らないように!

さらに二胡にあわせてみて、切り取る部分に線を引いていきます。
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その切り取り線に沿って、よく切れるハサミでカット。
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すこし大きめに切り出して、また二胡にあわせてみて、すこしずつ形を整えていきましょう。

形が決まったら、ハサミの切り口にできる“バリ”を紙ヤスリで整えておきましょう。

*できあがり!*
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両端は丸くカット。こういうのを綺麗にしあげるのにも、紙ヤスリが便利です。

楽器にあわせてしっかり曲がっています。
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貼り付ける

二胡、デンペン両方の接着面のゴミ、ホコリを丁寧にとって、接着します。

接着材はそれぞれ好きなものを使われると思いますが、僕はゼリー状の強力瞬間接着剤を使っています。

デンペンはデコボコの蛇皮にピッタリと貼り付ける必要があります
デンペンが浮いてしまうと、その浮いた部分が弓の毛の摩擦で振動して、シャーという雑音が出てしまうこともあります。
(安価な二胡でペラペラの薄いデンペンがついている場合、接着剤がはがれてしまってこういった雑音がでることがあります。)

そのため、
隙間があるデコボコ面でも強力に接着でき、浮かないように押さえておく時間が短くて済むゼリー状瞬間接着剤は便利です。

二胡、デンペンの接着面にまんべんなく接着剤を塗ったら、貼り付け位置をよく確認して接着!!
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僕はこうやって瞬間接着材が固まるまで指で押さえています。
特に、弓の“”と“”が当たる部分が浮かないように親指の腹でしっかり圧力をかけます。
かなり大変です^^;。

デンペン自体の反りがあるので、単にくっつけたり、テープで押さえたりしたくらいでは密着できません。接着したデンペンを押さえておける専用の器具を自作したりもしましたが、器具を取り付けている間にズレたり接着剤が乾いたりとうまくいかなかったので、今は自分の力を信じて押さえています。

フカフカと浮いているところが無いか確認しながら、それなりに接着されるまで頑張ります。

完成!

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新しいデンペンが綺麗につきました!

瞬間接着剤も完全硬化には時間が必要ですから、この状態でしばらく置いておくと安心です。

問題がおきなければ、再組み立てします。
 ◎二胡を組み立てよう

デンペンの交換ができました!
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確認

見た目もそうですが、実際に弾いてみて「シャー」という雑音が聞こえないかを確かめます。

雑音が聞こえた場合、以下を疑います。
 ・新しいデンペンの切り口の“バリ”が鳴っている?
 ・新しいデンペンの貼り付けが甘くて浮いていて、デンペン自体が鳴っている?
 ・デンペン以外の問題(再組み立て中になにかあった?)?

デンペンの貼り付けが浮きなくちゃんとされていれば、バリは紙ヤスリでとればいいので、大した問題ではないと思います。

もしデンペンが浮いた状態で接着されてしまって、それにより雑音が出る場合は、またデンペンをはがして、固まった接着剤を全部はがして、やりなおすことになります。
接着は慎重に!

磨り減り具合は人それぞれ

デンペンの磨り減る量は練習量に比例すると思いますが、けっこう個人差があって、上手下手経験関係なく、磨り減る人はガンガン減るし、減らない人は全然変わらないような気がします。

ここで紹介した交換作業は20分ほどかかりました。
接着など慎重を期す部分もあるので、けっこう大変です。

なので、そもそもデンペンが磨り減らないように、デンペンの上にテープを貼る方法が知られています。
 ◎デンペンにテープ

僕はブログ読者さんに教えてもらった「金属デンペン」を採用しています。
これは全然磨り減らないのでいいですよ!
 ◎金属デンペンのススメ

糸巻きの“アレ”ついてる?


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木軸糸巻き二胡ユーザーのみなさん、さあ、ご自分の二胡の糸巻きの先の部分をご覧ください…

ちゃんと“白いの”ついてますか???w

糸巻きの先についているコレは、牛骨やプラスチックでできている飾りです。
接着面積が小さいので、ちょっとひっかけると取れてしまうこともあります。
しらない間にとれてしまって、部品がなくなってしまう…というのが怖いところ。

写真の二胡もケースから取り出すときにこの部分が取れてしまいました。
ケースの底に白い部品が見つかって、助かりました~^^;

修理しましたので簡単に説明します。

*金属糸巻きにはこの装飾はついていません。
木軸のものでも最初からついていないデザインのものもあります。


再接着

この部分は接着してあるので、再び接着するわけです。
が、単に買ってきたボンドでつけるだけでは十分な強度が得られません。

再接着のセオリーとして、

 前についていた接着剤をできるだけ除去し、平面を作ってから新しい接着剤をつける

ことになります。

簡単に、手順

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まず、木軸側の接着面を180番くらいの紙ヤスリで削り、ついていた接着剤を取ります。
この面は平らなので、削ることで斜めにならないように注意です。
僕は紙ヤスリを机に敷いて、上から直角に面を当てて優しく様子をみながらスリスリします。
(もうすこし紙ヤスリ大きくてもいいですね^^;けちっております)

接着材がとれて、綺麗な平面になるように。

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とれた白い部品も同じように机にしいた紙ヤスリの上でスリスリ。
接着剤を取り去り、平らな面を作ります。

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削りカスをきれいにとったら、接着。

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はみ出た接着剤などを成型して完成です。

安易な作業厳禁!

あっさりした手順紹介ですいません。
丁寧な作業をこころがけてください。
一つ一つの行程の意味をよく理解しながら丁寧に。

ギターやバイオリンと違って、この程度の修理でしたら決して難しくありません。
自分の二胡と仲良くなるためにも自分での作業をお勧めしたいですが、自信がなければプロに修理依頼しましょう。
綺麗な仕上がりと再発防止のためにも。

また、部品の紛失、接着面が欠けたりする前に、できるだけ速やかに修理したいところです。

この部品、とれてなくなってしまうと、ショックです。
なくなった部品を作りなおしても、他の部分と色味がそろわなかったりいろいろ残念なことになりますよ~~

こびりついた松脂を取るには?


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二胡を練習していると、↑みたいに白い粉が積もります。
これはアヤシイ薬じゃなくて、弓に塗っている“松脂”が積もっているんです。

練習すればするほど、松脂は白く積もっていきます。
松脂を綺麗に取り去る方法を紹介します。


普段は気にしない

僕が最初に教わった先生には、
「ここが白ければ白いほどかっこいいのだ!!!」
と習いました(笑)

分厚い松脂の層→長時間練習 という公式がなりたつからでしょう。
TVに出てくる二胡奏者などの二胡も、軒並み真っ白ですよね。

この松脂、普段はほっておいおてとくに問題ないのですが、ベタベタするので、たまに綺麗にふき取りたいと思うこともあると思います。。

一番いいのは、毎日演奏後に乾いた布でその都度ふき取っておくこと。
しばらくほったらかしにしていたら、こびりついて簡単には取れなくなってしまいます。

こびりついた頑固な松脂は、アルコールをちょっとつけてふき取れば大丈夫!

マニキュアの除光液でもよい、といわれていますが、昨今の殺菌ブームで、いろんなお店や施設にある、手の消毒用アルコール
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↑こんなやつを拝借して、ちょっとだけティッシュにとってふきとれば綺麗にとれますよ。
蛇皮の部分だけはアルコールつけないほうがいいでしょう、一応。

西洋の楽器はどうしてる??

バイオリンやチェロなども弓に松脂を塗って演奏するので、もちろん演奏によって松脂が積もります。

でも、演奏されているバイオリンをみて、白く松脂が積もっているところなんてみませんよね?

バイオリンは胴の板が薄くて強度も弱いので、楽器保護のため仕上げにニスが塗ってあります。
このニスは音響効果の面でも効果があるようです。
 
 ◎参考リンク
 http://www.violin-p.com/clm/varnish.htm

積もった松脂は表面のニスを侵してしまうため、バイオリニストは演奏の度に几帳面に松脂をふき取るようですね。

上質な二胡は表面は何も塗ってありません。松脂でべたべたになってもふき取ることができるので、あまり気にされないようです。

二胡・千斤のまき方


千斤は、
内外弦をまとめ、
開放弦の位置を決め、
弦の振動を整える大切な部品です。

僕は糸千斤を使っています。特殊なまき方をしていることが多いので、今回は千斤のまき方にチャレンジしましょう。
(釣りをしている人には有名なまき方だと聞いたことがあります)


結び目を作らない

以下の動画も参考にしてください。

これは下から上に向かって巻いてますね。

巻き具合

千斤の材質によって、弦にまく回数を調整してみてください。

開放弦を弾いてみて、とても金属的な音がするようだったら千斤の弦にまく回数を増やしてみたり。

厚い蛇皮の新品の二胡で全然鳴らない…なんて時には巻く回数を少なくすることを試したりしています。

千斤の交換なんてそうそうやることではないので上手にできないかもしれませんが、やはり紐の千斤はゆるみが生まれるので時々まきなおしてやるといいと思います。

うまくできなかったら小林二胡教室へお問い合わせください…(^-^)

二胡・駒の換え方


弦の振動を蛇皮に伝える「」。
駒は弦と蛇皮の間に挟まれているだけなので、簡単に取り外すことができます。

交換するときはもちろんですが、駒の位置がずれてしまったとのを直すときにも、このノウハウは使えますよ。


交換方法は動画で説明

今はいろいろなお店で、様々な素材・形状の駒が販売されているので、
いろいろと付け替えてみると、音色や弾きやすさも大きく変わって楽しいです。

大雑把に言うと…
 ・大きくて重い駒は丸くやさしい音色に。
 ・小さくて軽い駒は明るくて遠くまで届く音色になります。

実は市販の駒は大きめに作ってあって、そこから自分のニ胡にあうようにヤスリで削っていくものだ、なんて話も聞いたことあります。

僕も昔は駒造りにハマりましたw。

ニ胡は生皮を使っているので湿気などの影響を大きく受けます。
季節によって駒を変えたり、
表現したい曲によって駒を変えたり
簡単な構造のニ胡だからこそできる楽しみです。

駒のズレ

ケースから出して演奏しようとするとき、駒がずれていないか確認してください。
ちょっとしたズレは日常的に起きます。

斜めになったりすると、音程にも音色にも影響あることも。

駒がどういう仕組みでそこに挟まっているのかを理解していれば、怖くないはず。
グッと正しい位置へ戻すことも立派なメンテナンスです。

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