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弓の”節”


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これは、先日役目を終えた僕の北京式弓。
ちょっとミーハーなモデルを使っていますw。

入手できなくなると困るので、予備も買いました。
弓は竹と馬の尻尾の毛などで出来ています。

僕はしばらく大阪の中国民族楽器専門店で働いていたんですが、
その数年間の間にも、取り扱われる弓の種類にいろいろと変遷がありました。


10年弓の変遷

まず最初の頃とりあつかっていた弓は、ほとんど「蘇州式(南方式)」とよばれるタイプだけでした。

*「蘇州式」の弓とは?こちらの動画を参照してください。
●二胡・弓の調整

しばらくして、「北京式(北方式)」の弓が入荷。両方使ってみたところ、

蘇州式(南方式)→弓自体がしっかりしている。音色も太い
北京式(北方式)→取り扱いやすい

てな印象を持ちました。
どちらがいいかは、好みの問題ですね。

手に入りやすいのは北京式

今日本で手に入りやすい弓は北京式だと思います。
1万円以上する高級弓ならなおさら。

蘇州式の超高級弓ってあるのかな?

節なし弓の登場

あるとき、”竹に節のない弓”が登場しました。

二胡弓は竹でできているので、途中にこんな節があります。↓
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弓は胴の上をすべらせるので、この節が引っかかることもあるっちゃああります。

節のない、真っ直ぐな弓はそういったこともないし、見た目もキレイ。
現在手に入る多くの高級弓で、「無節」であるものは多いです。

こんどはたくさん

で、またしばらくしたら、今度は”節のいっぱいある弓”ってのが登場(笑)

こちらは、
「節がたくさんある竹はとてもしなやかで、演奏しやすい」
という論理によるもの。これがまたけっこう高価でした(´_`。)グスン


↑これがそうです。

使ってみると確かに弾きやすい…でも節いっぱいw

どちらがいいんだーー!と消費者は翻弄される毎日でした。

自己責任で

いろいろ使ってみて、自分が好きなタイプを見つけるしかありません。
自分の好きな製品が生産中止になるなど、手に入らなくなることはままあります。

「自分はこんな感覚の弓が好き」という感触を覚えておくといいと思います。
多少の誤差は慣れますよw。

タイプ変更は注意

ずっと蘇州式の弓を使ってた人が、始めて北京式をつかうとき、またはその逆もそうですが、
蘇州式←→北京式のもちかえを行う場合は注意です。

見た目はほとんどいっしょなのに、扱いの感覚は結構違いがあります。

僕も蘇州式から北京式に変えたとき、馴れないうちは苦労しました。
始めて使うタイプの弓を、ちょっと弾いて
「なにこれ気持ちワルっ!や~めたノ ̄Д ̄)ノ彡┻┻ 」
としないで、しばらく使ってみてから判断できるといいかも。

弓には松脂がついていないと音がでません


ご存知のこととは思いますが、
弓の毛に松脂がついていないと全く音はでません!!


新品弓で弾いてみると…?


動画の弓は、松脂がぜんぜんついてない新品の弓です。
音、でないですねー

お店で買う弓は、すぐに演奏できるように松脂が塗ってあることも多いです。

松脂を塗って弾いている二胡弓は、音を出すことに松脂が落ちていって、この“何も塗ってない状態”に近づいていきます。
松脂が全くついてない状態の弓で弦をこする感触を知っておくと、普段の練習で毛の松脂が減ってきたことに気づける…かも?

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