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【ネタ】最強の二胡演奏用椅子をみつけた!


みなさんは演奏会のとき、練習のとき。どんな椅子に座ってますか?

演奏するときには体の一部となる大切な要素、“椅子”。
高さや座りごこちなど、こだわりをもちたいけれど、なかなかこれといった椅子に出会えない…
なんてことはありませんか?

そんなあなたに。どんな現場にもフィットするすばらしい二胡椅子を紹介します!

ネタデ━━━━(・A・)━━━━ス !!!!!


それは…これだあ!

そう、【脚立】です!w

ある日、レッスンの現場で椅子が足りなくなって、代わりになるものを探してみつけた脚立。
座ってみると、いろいろ便利であることが判明したんです。

様々なシーンで活用できます

まず、普通に。

無骨でひんやりとした座り心地が、いつまでも気持ちを冷静に保ってくれます。
この小型の脚立でも、普通の椅子より高さがありますから、お客さんからはよく見えますよ。

けど、足が届かねぇよ…そんなときは!

足をステップにのせて、好みの状態を作ることができます。


両足のせももちろんOK!

さらに、演奏中に感極まってきたら…

立ちあがっての演奏もサポート!
ステップがあるので、自分の好きな高さに足を上げることができ、立奏具がなくても思いつきでROCKできます!! (゚Д゚)マジカヨ!!

そして、なんせ軽いので

このように颯爽と運ぶことができます。
折りたためば、さらにコンパクトに!It’s Cool!!  ブラボー!(゚∀゚ 三

いいことずくめだ…ついに出会ってしまったのかもしれません。

冗談ですけどね

はい、冗談です。けど、見た目なんとかすればほんとに使えるんじゃないかと思いますね。

そうえいば、僕のこの写真↓

座っている椅子、赤い布の下は脚立ですwww
思い出しました。

基礎練習のときのメトロノームの使い方


●練習のときのテンポ設定

↑の記事で、僕が基礎練習のときにテンポについて気をつけているところを書きました。
今回はその記事にちょいと補足です。


小林の基本は「より遅く」

ざっとおさらい。

●基礎練習のときのテンポは、とりあえず感覚で適当に決めて、それをさらに2段階ほど遅くしたところに決めます。

●基礎練習のときには、練習する曲に慣れれば慣れるほどテンポを落として、より細部に注意して練習します。

●練習のたびに少しずつ違うテンポにして練習します。

ということで、とにかく遅いテンポで練習しています。

電子メトロノームの機能を活用

テンポが遅い、ということは、メトロノームから聞こえてくるの拍と拍の間が大きく開くことになります。

「あんまり遅いと拍の長さがわからない」

そんな人は、メトロノームのリズム設定を変えて、八分音符や十六分音符でリズムが鳴るようにして、いわゆる「裏拍」を感じられるようにします。

僕のメトロノームも八分音符のリズムを標準にしています。
だから、テンポが遅くても「ぴ ぽ ぽ ぽ ぴ ぽ ぽ ぽ」とけっこううるさいですw

電子音が嫌い!という方もいらっしゃいますが、電子メトロノームは軽くて便利な機能を持っているのがなによりの利点。
練習目的にあわせて、積極的に活用してください。

設定なんてわからない!という人は

電子メトロノームは安くて小さくて多機能な製品が多いので、操作が分かりにくかったりします。
そんなときは、次のようにテンポを掛け算します。

テンポを2倍に設定する → 八分音符のリズムに
テンポを4倍に設定する → 十六分音符のリズムに

例えばテンポ40で練習したいなら、

メトロノームのテンポを80に設定すれば、聞こえてくるリズムはテンポ40の八分音符刻み
メトロノームのテンポを160に設定すれば、聞こえてくるリズムはテンポ40の十六分音符刻み

になります。
取扱説明書にアレルギーがある方は、こんな方法も参考にしてください。

面倒な僕は

僕は基本遅いテンポで練習しています。ストレス溜まります。

なので、ムシャクシャして速く弾きたくなったら、メトロノームはそのまま、2倍の速さで弾いてみます。

しばらくやっていると、「ああ、まだまだ速くは弾けないな…俺は未熟だったんだよ…」ということが実感できるので、また遅いテンポで練習できるという自己暗示にも使えますよw

譜面台に小物置きスペースを増設!


いつも練習するときに使う譜面台。
本来的に楽譜1つしか乗らないスペースに、いろんな資料やチューナー、メトロノーム、筆記用具などなどいろいろ置いていって、すごくごちゃごちゃしていませんか?

メモしようと思って、フラフラの譜面台の幾重にも重なった楽譜の中からペンを探したりしてませんか????

してるでしょう!!してるはずだ!!!!

そんな貴方へ!
100円均一のアイテムで折りたたみ式譜面台に小物置き場を作ってみよう!


買ってくるものは


こういった樹脂製の小物入れ。100円均一には色々なサイズ、形状、色があるので、自分の譜面台にあうものを選びましょう。

それと、

なにかと便利!マジックテープを購入です。
マジックテープには、テープで貼り付けるものと縫い付けるものが売られているので、「テープ付き」のものを選んでください。

では組み立て

買ってきた小物入れをマジックテープでこんな風に貼り付けます。

これだけ

注意点

小物入れを譜面を置くところの底面に貼り付けるのですが、楽譜のめくり防止の棒?が取り付けられているところのでっぱりに当たらないように注意してください。

快適練習空間!


けっこういろんなものが入ります。

楽譜のところには楽譜だけ、
小物入れに小物。

とあたり前の分類ができるだけでずいぶん快適になります。

マジックテープなので取り外しOK。
ほんとに便利なので、お勧めの譜面台カイゾウ法でした!

*譜面台によっては、この方法ができない製品もあるかと思います。
自己責任で行ってください。


実は既製品もあります。

youtube動画で練習しよう!無料で使えるプレーヤー「SpeedTube」


アイデア満載のyoutube。
以前に、この動画を自動で保存して便利に練習に活用できる「FoxTube」という有料iosアプリを紹介しました。

→●youtube動画で練習しようぜ!iosアプリ「FoxTube」

このアプリの再生機能だけの無料iosアプリがありましたので紹介します!


その名はSpeedTube!

youtube動画を検索して、便利に再生できるアプリです。

SpeedTube使い方

起動すると、ブラウザが立ち上がってyoutubeのモバイルサイトが表示されます。
ここで、再生したい動画を普通に検索。

お目当ての動画が見つかったら、ブラウザ上で再生しないで、右上にある「PLAY」ボタンから再生します。

すると、SpeedTubeの再生画面へ。
ここでの機能は「FoxTube」と同じだと思います。

再生速度を遅くしたり、一部を繰り返し再生(A-Bリピート)したり、画面の一部を拡大したり。
youtube動画を見ながら練習するにはとても便利です。

ジェスチャー操作ができる!

今回発見したのは、タップやスワイプなど指先の操作で早送り/巻き戻しや再生速度調整ができるということ。

「SpeedTube」では、デフォルトでこんなふうに設定されています↓

これは便利です!
慣れれば、注目したい場所を何度も見返したり細かく速度調整して、練習に活用できますね!

このジェスチャー操作は、上記画像以外にもいろいろな操作が可能で、設定画面で自分好みにカスタマイズできます。

FoxTubeとの違い

→●youtube動画で練習しようぜ!iosアプリ「FoxTube」

↑こちらで紹介したFoxTubeは、再生した動画を自動的に保存するので、一度再生すれば次からは電波がなくてもすぐに再生できるという機能があります。
SpeedTubeでは、再生画面に入るたびに読み込みがあります。

再生機能についてはFoxTubeとSpeedTubeに違いはなさそうです。

ちなみに、FoxTubeもジェスチャー操作が可能で、FoxTubeのデフォルト設定は↓の様になっていました。

これでiphoneでyoutubeを便利に活用できますね。
無料のSpeedTube、ベビーに使えるFoxTube。
どちらも超オススメアプリです!

2012年11月追記

YOUTUBE側の規格の変更で、オフライン再生ができなくなったようです。
アプリ内に動画がダウンロードできていても、オンラインの状態でなければ動画の再生ができなくなりました。

頼りになる簡易PAシステム BOSE L1 Compact system


↑これ、なんだかわかりますか?スピーカーなんです。

BOSE」という有名ブランドの製品で、小規模なイベント向けに開発されたもの。

1本だけ?
変な形?

ですが、スゴイすぐれものです!!


音響機材は重い…

ライブなどでお客さんを集めると、音響機材が必要になります。

大きくていい音を出す機材って、重いんです…
アンプ1台何10キロてのもザラ。
スピーカーも力強い音を出すには強力な磁石(=重い)を装備しています。

二胡より重いものを持たない生活をしてると、重い機材&2本のスピーカーなど、音響機材の運搬と仕込みは結構しんどいものです。

安くて軽い機材もあるんですが、それはやはりそれ相応の音しかでないわけで…

音楽屋さんで、音響機材の運搬中に腰に雷が落ちる人はほんと多いです。

L1 Compact system

このBOSE L1 Compact systemは、
小規模PAとして開発されたもので、パワーアンプ内臓に簡易ミキサーも内臓しているので、ギターやマイクをつなげば、そのままライブ可能です。

常識を覆すコンセプトに驚かされます。

1本だけ!軽い!

よく見るスピーカーって、2本1組使いますよね?
これは、ステレオ効果によって広がりのある音を出すため。

でも、このL1 Compact systemは、1本だけでそれなりに広がりのある音をだすことができます。
1本だけでいいので、荷物が減りますw。

重さは約。13㎏アンプとスピーカーのセットですから、かなり軽いです!

変な形ですが、4つの部品に分解。

キャリングケースに収めて、還暦の女性1人でも持ち運び可能です!

(モデル:小林母)

これ1本でメイン/モニタースピーカーを兼ねる

演奏条件によっては、お客さん向けのスピーカー2組、
さらに、演奏者が自分の演奏を聴くためのモニタースピーカーが必要になります。

音の出る場所がたくさん。

ライブの現場では、このスピーカーどうしの音の干渉による悪影響ってのが結構大きくて、
お客さんが会場にばらばらに座るイベントスペースでは、聞く場所によって音の状態が大きく変わってしまいます。

このL1 Compact systemは、演奏者の後ろに設置して、お客さんも演奏者自身もこの音を聴きながら演奏します。

こうすることで音の出どころを1つだけに絞って、干渉をさけ、会場のどこでもいい音が届くようになります。

特殊な形状はこれを実現するためのもののようです。

ちなみに、こないだのcafesolaライブではこんな感じでした↓

2本のスピーカーを置くのは、スペースが限られた小規模イベントでは大きな問題となりますが、
コンパクトなので目立たずスッキリ!

肝心の音は?

BOSEって会社は、オーディオや音響の世界でたくさんのチャレンジを行ってきた会社です。
一見「はあ?」っていうような変態製品を数々世に浸透させてきた実績をもっています。

このL1 Compact systemも、アンプとスピーカーのセットで15万円弱。
音響機材としては決して高いものではありません。

なので音質そのものは値段相応です。
が、現場のことをよく考えて作られているので、現場で聴きやすい、使いやすいチューニングがされていると思います。

僕のやってるような、10~50名くらいのお客さんスペースで、2~3人の出演であれば、十分に使える製品です。

「ちょっとちゃんとしたPA機材、自分で持っておくかあ~」
という人にはかなりお勧めです。

いいですよ!L1 Compact system!!

BOSEのサイト↓
http://www.bose.co.jp/jp_jp?url=/consumer_audio/musicians/l1_systems/l1_compact/l1_compact.jsp

…って、これ僕の持ち物ではなくて、いつも散髪音響さんに借りているんですが…

散髪音響さん、いつもありがとうございます!

上位機種のL1も使ってみたいなあ~

高性能チューナーTASCAM TC-8



買ったった~~!キタ━(゚∀゚)━!!
欲しかったチューナーTASCAM「TC-8」!

高性能が売りのこのチューナー。早速レビューしてみます!


TASCAM TC-8

TASCAMのクロマチックデジタルチューナー・TC-8。

→メーカーサイトはこちら

資料にある特徴をざっと並べると、
・10cmの横長ディスプレイ
・高速ピッチ検出アルゴリズム
・連続動作300時間
・譜面台に取り付けOK
・8種の音律に対応
・メトロノーム内臓
・などなど

チューナー機能は素晴らしい!

横長ディスプレイと「高速ピッチ検出アルゴリズム」のタッグはダテじゃない!
この商品を買う最大の目的であるチューナー機能は素晴らしいです。
高精度&表示が速くて見やすい!

楽器の調弦の時はもちろんですが、演奏しているメロディの音程も確認することもできそうです。

音程の表示はそのままでも十分素早いのですが、さらに検出速度を上げることもできます。
MAXスピードはかなりの高速!それなりの速弾きにも追従します。
ビブラートの音程変化の様子もみえちゃう(笑)
…ですが速すぎて、目のほうが追いつかない感じ^^;
検出速度をいろいろ変えて試しましたが、そのままの設定で十分便利に使えるなと思いました。

4つのチューニングモード

音程を表示する10cmのワイドディスプレイ。

検出した音程の表示方法を4種類から選ぶことができます。
順に試してみたのが↑上の動画です。

DJが使うターンテーブルの速度表示のような、特殊な表示方法もありますね。

(ちなみに、動画は標準の検出速度です。)

メトロノームは?

メトロノームも内臓しています。
基本的な機能は備えていますが…ちょっと音量が小さいかな。
二胡の練習に使うには、すこし物足りないかもです。

チューナーとメトロノームが一つになっている機材って、メトロノームの音量が小さいものが多いように思います。

「ひょっとしてこれ1台でチューナーとメトロノームが同時に使えるかも?」
と思っていましたが、これもダメでした。
「チューナーモード」と「メトロノームモード」を切り替えて使用します。残念!

いろいろな取り付け方法

購入を後押ししたのは「譜面台に取り付けできる」というところ。

↑こんな感じです。
TC-8についているスリットを引っ掛ける感じなので不安定な感じはありますが、まあ満足です。

買ってから気が付きましたが、1/4インチのネジ穴があります。

こんな風にカメラの三脚にもとりつけできます。

大きさと電池の持ち 比べてみた


僕が持ってるチューナー、メトロノームと並べてみました。

左上から、
KORGの電子メトロノーム(名前わすれた…)
SNARK SN-2
Elioth T7

下の段にいって、
TASCAM TC-8
KORG pitch clip PC-1

TC-8も大きいとはいえ楽器ケースには入る大きさです。

大きいことのよさの一つに「電池のもち」もあるでしょう。

楽器に取り付けるタイプのチューナーは、ボタン電池1個で10~20時間ほど。

単4電池2本を使うTC-8は300時間!(公称)たのもしいです(´ー`)y─┛~~ 

で、総括

高精度&高速表示のチューナーTC-8。
一人でじっくり練習する時のパートナーとして、普段の練習の譜面台に取り付けっぱなしになりそうです。
電池ももつので、練習時はスイッチ入れっぱなしですね。

様々な音律ってのも、どんな響になるのか試してみたいと思います。

なんせ、発売当初からの半額くらいの価格になっています。
静かなところで練習できる人で、「多機能&操作ボタンたくさん」ってのにアレルギーの無い方にオススメです。

竿に印 その2 5つのデメリット



photo credit: dawvon via photo pin cc

僕は二胡の竿に印をつけるのはよくないことだと考えています。
ざっと思いついた5つのデメリットを説明してみます。
さあ勇気をもって、いますぐはずしましょう!


理由① 音を聴きいて修正しながら弾く習慣が身につかない

これが一番の理由です。目で印を見て弾くようになってしまいます。

印があると、すぐにでも“それなりの正確さの音程”が出せます。
“それなりの正確さ”とは、印象として「オンチだなあ~(一応メロディは伝わるけど)」くらいでしょうか。

二胡は後述のように音程が変わる要素が多いので、印の場所を押さえただけで正確な音程は望めません。
しっかりと自分の音を聴きながら、イメージしてる音との違いがあれば、すぐに左手の動きに反応させるクセをつけなくてはいけません。

二胡はプロでも一発で正確な音程を押さえられるものではなく、誤解を恐れずに言えば「まあこの辺りかなあ~」って感じで押さえて音を出してしまって、その音を聴いてから微調整をかける、ということを全ての音についてやっているものです。

印を見て押さえることで“押さえた”つもりになって、もう気持ちは「次の音の印はどこかな??」になってしまいます。
こういうのも良くないクセと言えるのではないでしょうか。

微妙に変化する音程を自分の表現の味方にすることが、二胡の演奏のステップアップにとても大切です。

理由② 正しいフォームが身につきにくい

二胡の演奏で最初に修得しないといけないものは、「正しいフォーム」です。

最初は誰でもいい音程がとれないもの。
そこで、「これはだめだ。でも印つければ!」ということでシールを竿にはったりするわけですが、
印の場所に指先を当てることが全てになってしまって、手首~腕全体のフォームを整えることに意識がまわらなくなってしまいます。

はじめはヒドイ音程でも、フォームさえちゃんと身につけば、美しい音程と音色はあとからついてきます。

また、雑なフォームでもそれなりの音程を押さえることはできますが、ビブラートなど装飾音やポジション移動などが複雑に絡む段階で大きな壁にぶつかることになります。

理由③ 楽器の構造

三味線や三線などでは竿にシールを貼って、押さえる場所を分かりやすくするのにはそれなりに効果があります。

二胡はこれらの楽器とはちょっと構造上の条件が異なります。
二胡は弦が空中に浮いている状態で押さえます。

指板のようなものに押さえつけて弦を固定しないので、弦を押さえる強さによっても音程が変わってしまいます。
また、弦と竿の印が離れているため、印を見て押さえたつもりでも、けっこうズレてしまいます。

理由④ 調が変わると印の場所がどんどん変わる

様々な調の曲を演奏するわけですが、演奏する調によって押さえる場所が内弦外弦が入り組んで複雑に変わっていきます。

印を頼りに“見て弾く”クセから抜けれない人は、新しい調を習うごとに色の違うシールをはったり、ほんと涙ぐましい努力をされておられます…

理由⑤ 痕がのこる

昨日の記事の例もそうですが、長くシールを貼ったりしておくと、糊がこびりついたりします。
木の色がそこだけ変化するとか。
そうして修正不能な痕がのこると、それこそ演奏に悪い影響があるかもしれません。

勇気をもって、印をはずそう!

長年印を見て弾いてきた人ほど印をはずす勇気がもてなかったりします。
印をはずしたとたん、音程は不安定になります。
でもそれは、印に頼りすぎてきた代償といえるでしょう。

でもそれも、しばらくで慣れます!w
印ありで、けっこう正しい音程が取れていた人は、必ず印なしでもできるようになります。

印をはずして、もっと自由に音楽を!!!

竿に印 その1 メリットを考える


事件です!こちらの写真をごらんください…

ヒエ━━(゚Д゚;)━━!
さささ、竿にキズがあああ!!

左手の指の押さえる場所が分かるように、竿にペンでグリグリグリグリグリと印をつけているうち、
深い傷を掘ってしまったようです…
なにもここまでしなくても^^;いい黒檀なのに~


“竿に印”はいいの?

二胡はフレットレスな楽器で、音程を自由に使えることが深い表現力の基にもなっています。
ただ、自分ののぞむ音程を取ること自体がものすごく難しいことでもあります。

とくに最初のころは音程を押さえる場所がよく分からなくて、
竿にシールなどで印をつけているのをよく見かけます。

三味線や三線、バイオリンでもシールの張ってある楽器を見ますね。

確かに、「( ‘o’)ここだよ!」と印が教えてくれるのはわかりやすいので、経験の浅い人でもそれなりの音程をとることができます。

でも、僕は二胡の竿に印をつけることはお勧めしません。
お勧めしない理由は次の記事で書きますが、デメリットがたくさんあるのに、印をつけるメリットとしては「それなりの音程を取れる」これひとつしかないからです。

竿にシールを貼ってる人!すぐにはがしたほうがいいですよ(*゚д゚)!
上の写真のように、シールの糊がこびりついて痕が残ってしまうことも考えられます。

ぜったい“印”つけたい!人へ。お勧めの方法

僕は竿については完全「無印派」なんで試したこともないですが、

弦に直接マニキュアで印をつける

という手があるようです。
これなら、手触りで場所を確かめられるし、押さえるポイントもより正確に近くなるとは思います。
こうしてつけたマニキュアはけっこうすぐとれていくようで、場所の感触を覚えていくにはいい方法かもしれません。

まあでも、つけないほうが、いいですよ~~

弓に印はOK!

音程をとるための印はダメ!ゼッタイ!ですが、
リズム感覚を養うために弓に印をつけるのはお勧めです。

以前、このブログでも紹介しました。ご参照ください。
→弓に印を

竿に印はダメ━(゚∀゚)━!!
理由は次の記事で!

三脚の秘密


譜面台の組み立て方で、もう一つ間違いが多いのが
三脚部分の立て方です。

譜面台、マイクスタンド、カメラスタンドなどのほとんどは3つの点で支える三脚ですが、どうして3点支持なのか、ご存知ですか?


点と線と面

点。ひとつでは点にすぎません。

点が2つになると、それを結ぶことで線が産まれます。

更に点が3つになると、になります。

次に点が4つとなったら。
4つのうちの3つの点による面が2つ産まれる可能性があります。

もちろん、4点が同一平面上に存在すればいいですが、現実問題なかなか難しいものです。

足が多いとさらに安定した面になるのかと思いきや、テープルとか、すぐガタガタになりますよね。
それは、4本の足が同じ面の上に存在できていないからです。

以上の原則から、譜面台やマイクスタンドなどの用途を考えた上で、一時的にその場に設置される台としては、3点で支えることで安定状態を作ることができるわけです。

よく見るスタンドの立て間違い

ガバっと開くだけのカメラ三脚では出来ないですが、譜面台やマイクスタンドなどで、こういう風に立てているのを見ます。↓

ゴム足のついた3脚部分に加え、中心の棒を地面に当てて立てていますね。

これは間違った立て方。上記のように4点支持となり、面が複数産まれて逆に安定しないことがあります。

◎正解↓

真ん中の棒は地面に当てず、3脚だけで地面に立つように。
これで多少地面が平面でなくても、3つの点により産まれる面はひとつだけなので安定して立てることができます。

↓この状態もよく見ますが…

真ん中の棒、しっかり上まで上げて止めておきたいです。
地面に当たっているのが3点であればまあ問題はないですが、単純にダサいっす!(・A・)イクナイ

原理を知ろう!

単純な道具ほど、昔からの知恵が生かされていたりするものです。
使う側が道具の仕組みを理解することで、便利に長く使うことができます。

二胡の練習についてもそうで、ひとつひとつの動作や練習法にも、きちんと目的と、それを実現するためのアイデアがこめられているはず。
なんとなしに練習しないで、目的をしっかり理解して練習することが、無駄の少ない大人な練習法になりますよ(´・∀・`)

譜面台の広げ方


昨日は二胡教室のウレシハズカシ発表会でした。
ドキドキするけどドーンといって、楽しく演奏できました!

準備の段階、控え室にて。みなさん安くて軽い譜面台を持ってこられるのですが、案外手間取るのが

譜面台をスムーズに広げることw

ちょっとコツがいるんですよね、これ…


パンタグラフ型?譜面台のスムーズな広げ方


譜面台の種類にはいくつか種類がありますが、コツがいるのは↑このタイプの譜面台。
電車のパンタグラフみたい?なにか呼び方があるんでしょうか。

安さと軽さを両立しているので便利ですが、広げ方を間違えると広がらないし、
細いフレームが曲がってしまっているのもよく見かけます。
説明書にはちゃんと書いてありますが、海外製のため英語でしか書いてなかったり、
パッケージと一緒に捨てちゃったりしちゃうもんですよね。

長いが上、短いが下


折りたたんだ状態ですね。ここからスタートです。

左右それぞれに2本のフレームが収まっていると思います。

長いのと、短いのと。これを、


長いフレームを真上、
短いフレームを真下

に向けます。
左右両方とも。

ここで、ちゃんと真上、真下にそろえるのがポイント。中途半端な向きだと開きません。

きちんと向きを合わせたことを確認したら、譜面を置く部分を持って開きます。

手順に問題がなく、譜面台自体がゆがんでいたりしなければ楽に開くことができるはずです。

何度がよく観察しながら動かしてみて構造を理解することが必要です。
うまく開けましたか??

勝負は閉じるときから始まっている

次は閉じ方。
このタイプの譜面台は閉じるときにも注意点があります。


↑斜めに入っているフレームを、下側にたたんでいくのが正解。
こうして折りたたむと、長いが上、短いが下になりますよね。

☆間違い例

こんなふうに、斜めに入っているフレームを上側にたたんでしまうと、
長短2本のフレーム両方とも上に行ってしまいます。
こうなると、このあとさらに折りたたむときにもスムーズに行かないはず。

いろいろありまっせ

道具は正しい使い方を覚えて気分よく使いたいものです。
こばやし二胡教室ではイベントの度「譜面台が広がらない~~」と各所で声があがりますが、
普段譜面台を使ってないんだなあと、先生は一人淋しいきもちになったりするんであります…(´´ⅴ``)ショボーン


↑パッケージにもデカデカと広げ方が図解されてますね。
苦情多いのかな…


このタイプは一方向にしか動かせないので、開閉については簡単です。
上のタイプに比べると、ちょっと重くなるのかな?

譜面台購入の際はご参考まで!

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