譜面台の組み立て方で、もう一つ間違いが多いのが
三脚部分の立て方です。
譜面台、マイクスタンド、カメラスタンドなどのほとんどは3つの点で支える三脚ですが、どうして3点支持なのか、ご存知ですか?
点と線と面
点。ひとつでは点にすぎません。
点が2つになると、それを結ぶことで線が産まれます。
更に点が3つになると、面になります。
次に点が4つとなったら。
4つのうちの3つの点による面が2つ産まれる可能性があります。
もちろん、4点が同一平面上に存在すればいいですが、現実問題なかなか難しいものです。
足が多いとさらに安定した面になるのかと思いきや、テープルとか、すぐガタガタになりますよね。
それは、4本の足が同じ面の上に存在できていないからです。
以上の原則から、譜面台やマイクスタンドなどの用途を考えた上で、一時的にその場に設置される台としては、3点で支えることで安定状態を作ることができるわけです。
よく見るスタンドの立て間違い
ガバっと開くだけのカメラ三脚では出来ないですが、譜面台やマイクスタンドなどで、こういう風に立てているのを見ます。↓
ゴム足のついた3脚部分に加え、中心の棒を地面に当てて立てていますね。
これは間違った立て方。上記のように4点支持となり、面が複数産まれて逆に安定しないことがあります。
◎正解↓
真ん中の棒は地面に当てず、3脚だけで地面に立つように。
これで多少地面が平面でなくても、3つの点により産まれる面はひとつだけなので安定して立てることができます。
↓この状態もよく見ますが…
真ん中の棒、しっかり上まで上げて止めておきたいです。
地面に当たっているのが3点であればまあ問題はないですが、単純にダサいっす!(・A・)イクナイ
原理を知ろう!
単純な道具ほど、昔からの知恵が生かされていたりするものです。
使う側が道具の仕組みを理解することで、便利に長く使うことができます。
二胡の練習についてもそうで、ひとつひとつの動作や練習法にも、きちんと目的と、それを実現するためのアイデアがこめられているはず。
なんとなしに練習しないで、目的をしっかり理解して練習することが、無駄の少ない大人な練習法になりますよ(´・∀・`)