五線譜と同じように、数字譜で音符の上に括弧がかかっています。
ご存知、 「スラー」 と 「タイ」 です。
どっちがスラー??
違う音程(数字)をつないでいる括弧 → スラー
同じ音程をつないでいる括弧 → タイ
ですね。
ニ胡やバイオリンなどの弓奏楽器では、この指示を次のように演奏します。
・スラーで囲まれた複数の音は一弓で弾く
・タイで囲まれた音は音の長さを足した分弾く
例えば?
こんな楽譜があったとした場合、上から順にこんな感じの運弓となります。↓↓
本来の意味
スラーがつくことによって、弓を扱う右手と音程を決める左手の動作のタイミングが入れ違いになってきます。
最初はそれだけで大事件(;゚∀゚)=3アヒャー!!
楽譜どおりにスラーを弾きこなすことが大変なのでついつい忘れてしまいますが、
そもそも、音符をつなぐ括弧のもともとの意味は、
「括弧で囲まれた音を滑らかに弾く」というものです。
滑らかに弾くための手段として、複数の音を一弓で弾こうってこと。
せっかく一弓でたくさんの音を出していても、滑らかさが無ければ意味がないし、
逆に、音ごとに弓を返してしまっても、滑らかであればOKともいえます。
演奏行為の目的と、その先にある完成した音楽のイメージをしっかり持って演奏することは本当に大切です。
テクニックは、すべてその実現のための選択肢の一つにすぎません。