弦の巻き方に一工夫 その2


◎弦の巻き方に一工夫 その1からのつづきです。

弦を糸巻きの先の方へ巻いていくことの利点その2.


角度

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↑この写真と…

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↑この写真の違い。わかりますか?

上の写真に比べ、下の写真では
弦の巻き終わりが竿の方に流れていますね。

演奏による押弦や調弦を繰り返すうちに、少しずつずれていったのでしょう。

その結果、糸巻きの巻き終わり - 千斤 - 駒 と渡る弦の角度が違ってきます。
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上の写真、弦の巻き終わりが先の方にあるのが図の右。
下の写真、弦の巻き終わりが竿の方にずれているのが図の左です。

図左では、ほとんど角度がついてない状態ですね。

上の写真のように弦を糸巻きのできるだけ先の方へ向かって巻くようにすることで、この
糸巻きの巻き終わり - 千斤 - 駒 の角度を急にすることができます。

そうすることで、図の千斤に矢印の方向への力が強くなります。
(パチンコの原理!)

その千斤への矢印の力によって、千斤が弦の振動をしっかり押さえることができるようになります。

たったこれだけのことで、雑音が減ったり、音に張りがでたりします。

金属軸糸巻きの二胡でも、糸巻きの先から弦が出てくるような仕組みになってますよね。

「糸千斤は押弦の力で千斤から弦が離れてしまう」という事件も、糸千斤自体が悪いのではなく弦の巻き方による千斤との関係が原因のひとつとも思います。

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このように弦を糸巻きの先の方へ向かって綺麗に巻いていけばトラブルも減るのではないでしょうか。

まあでも好みもあるでしょうから、いろいろ試してみてね!!

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