バイオリンなど弓で弾く楽器では、
その感情表現の9割が弓の動きにかかっていると言われています。
弓を無理なくおおらかに扱えるために、
キレイな持ち方を身につけましょう。
二胡・弓を持つ形
人差し指の付け根の上に弓を置き、その上に親指がかぶせます。
親指の腹を「竹」の上に。
中指、薬指は指先で毛束を押せるように置きます。
「竹」を親指で支え、中指薬指で「毛」を押して、弓を十分に広げられるように持ちます。
小指、人差し指は特にすることがありません。
人差し指は竹にそっと添えておきます。
弓を持つ場所
好きなところでいいんですが(笑)
よく分からない最初のうちの目安としては、
●上記の持ち方の形で、薬指が「毛束を覆うゴム」と「毛」の境目にくるように
または、
●上記の持ち方の形で、親指が↓図のところにくるように
弓の竹は持ち手のあたりで2箇所曲げられています。
その内側の方の曲がり角です。
これは目安です。
どちらかが満たされていれば、とりあえずOKとして練習をはじめましょう。
ゴムの長さや、竹の曲がっている箇所など、弓によりけりですから。
ただ、力を抜いて運弓していくと、弓の端の方に手首が滑っていくこともあると思います。
そんなときは自分の持ち場所にちゃんともどして、再び練習です。
持つ場所による影響は?
弓の持つ場所は、
中側の方にいくほど扱い易くなる
傾向があるので、あまり端っこを持たないように注意します。
中指・薬指が毛の上に乗っても問題ありません。
もちろん、持つ位置が中側なるほど弓の長さを生かせなくなるので、ほどほどに。
力を抜いて練習していくわけですが、力が抜けているからこそ、
持ち位置が端の方へずれていくことは多いです。
持ち位置がずれない程度の力、正しい持ち方が崩れない程度の力は
必要な力。そういう“必要な力”のことを技術と呼ぶのかもしれませんねえ。
少し慣れたら、いろいろな場所を持ってみて、自分的にイイポイントを見つけましょう。