ニ胡の名曲です。江南春色。
うう~ん、いいですね~
この動画の1:13くらいからニ胡奏者が出している透きとおった音。
これは「ハーモニクス奏法」というテクニックで演奏されています。
どういった原理なのか?ということは
→こちらのリンク先の記事を読んでもらうこととして
今回は、難しいことヌキでニ胡のハーモニクス奏法にチャレンジしてみてもらいたいと思います。
普通に癒しの演奏してたら、まあ、そう使うことはありませんが、覚えておいて損はありません!
まずは、基本の自然ハーモニクスから。
ニ胡の自然ハーモニクス
弦の特殊な振動状態を利用する【自然ハーモニクス】は、音の出る場所と音程が決まっています。
上の表には、D調で自然ハーモニクス音が出るポイントと、実際のハーモニクス音の音程が書かれています。
薄い部分は、普通の押さえた時のD調での音程。
内弦でみてみると、普通に押さえた音程(薄字)の
「3」「4」「5」「6」「1(オクターブ上)」
の音の場所がハーモニクス・ポイントです。
やり方
まず、普通にD調の考え方で、上の表の自然ハーモニクスが出る位置に指を置きます。
とりあえずは第一ポジションで、外弦薬指「上点1」でも押さえてみてください。
左手の指はいつもより軽く弦に触れるようにさわり、弾いてみましょう。
この場所の場合、開放弦の2オクターブ上の音が出ればOK。
「ヒィーン…」と、きれいな音がでましたか?
左手の押さえる形自体は普段と変りません。
「押さえる」のではなく軽く、本当に軽く「羽毛が触れるように」さわります。
ハーモニクスは“か細い”音ですが、右手は思っているよりもしっかり運弓します。
弦への圧力を一定に保つことを心がけて。
ハーモニクス中の弦はとてもデリケートな振動をしています。
左手、右手ともに、一定の状態を保つことがポイントです。
いろんな疑問は
どうしてハーモニクス音の出る場所が決まってるの?
ハーモニクス音の音程が順番に並んでないのはなぜ?
こういった疑問をもたれたらこの記事の最初のリンク先を参考にしたり、
「バイオリン ハーモニクス」などでググってみましょう。
ちょっとムツカシイですが原理を知ると弦楽器がもう一つ面白くなりますよ(多分…)
ニ胡で良く使われるハーモニクス奏法
例えば劉天華の名曲「良宵」の最後の1音。
内弦開放弦の音の1オクターブ上の音を抑えるときに、やさしくさわるように押さえます。
この曲は習う方が多いでしょうから、やったことあるかもしれませんね。
ん?上の表にない、「4」とか「6」の音はどうやってだすのかって??
それは次回!<ニ胡人工ハーモニクス>へ続く!