ちょっと弓替えてみました。
“弓魚”というわれる、馬の毛と竹をつなげる部分には木材が使われていることも多いですが、二胡の弓というと、1本の竹でできているものが一般的です。
ところがこちらは、弓の先から手元付近までは竹ですが、手で持つ部分だけ黒檀でできていて、竹と継いであるという弓。
ゴムが巻いてありますが、その中で金属の輪で竹と木がつながっています。
わざわざなんでそんなことするんだ…と最初は思いました。
竹+木は最近のトレンドだそうです
僕が二胡をやってる10数年のうちにも、弓の仕組みにはいろいろ変遷がありました。
過去記事参照↓
●弓の“節”
上の写真のは黒檀なので黒いですが、紫檀を使った赤い弓もあるそうです。
バイヤーさんが、この竹と木を継いだ弓を作っている職人さんに「どうしてそんなことしてるの?」と聞いたら「知らない(´ー`)チラネーヨ」と答えられたとか…
中国では分業が進んでいて、工場責任者でさえ、この部品が何なのか知らないケースは多い、と聞きます。^^;
さて、使用感
最初は「重い」と思いました。
このモデルは毛の量も多く、しっかりした作りではありますが、やはり木の割合が多い感じです。
普段、軽い弓を使ってるので、この重さは致命傷か…
と、思いましたが、しばらく使ってみると、ちゃんと理由があることが分かりました。
重量バランス
二胡の弓は、
先が軽く、手元が重く
作られている場合が多いです。
そのほうが扱いやすく感じるからでしょう。
それなりの高級を謳っている弓なら、竹も手元は太く、先に行くほど細くなっている弓は多いと思います。
「手元に木を使う」今回の弓も、竹自体も先に行くほど細くなっていますが、木材によって手元部の重量がさらに上がっているというバランスを持っています。
手元がしっかりと重く、先が軽いので、総重量としては重い部類に入るものの、その割りには弾きやすい弓だなと感じました。
毛も多いので、しっかり弦を鳴らすことができます。
扱いやすさと鳴りを両立させている商品ですね。
かといって、やはり重いので、速弾き命な方にはしんどいかも。
ゆったり癒しの音色が欲しい方、見かけたら一度お試しアレ!
教訓
二胡の弓
使ってみないと
わからない
なつかしい!僕が最初に見た教則ビデオw