弓を洗ってみた。感想。


YouTube生放送夜の二胡教室2019年2月18日号で、小林の持っている弓を全て洗ってみました。その後、松脂を塗って使っているのですが、その感想を記します。

こちらが洗っている放送

洗って再利用してみて

洗うことによってよくなったな、と思うことは、弓を運ぶことが滑らかにできるようになったと感じます。

これは、汚れや油分により、弓の毛の場所によって松脂の付き具合に差があった部分が、洗濯によって均一に松脂がつくようになった、ということが考えられます。
弓の洗浄による実質的なメリットですね。

見た目の汚れがひどかったものほど滑らかになったと感じています。

弓が若返る?

弓を洗うことで「弓が若返る」、つまり、毛が松脂を蓄える量が増えて、弦をしっかりひっかくことができるようになるかという点ですが、あまり期待できなさそうです。

上記の「松脂が毛に均一につく」ことで、弾いているときの感触が少し良い方向に変わるので「若返ったかな?」と思うのですが、しばらく使うと松脂を塗る頻度が洗浄前と変わらないようになりました。

毛を洗うこと自体も毛を傷めることを考えると、弓の寿命伸ばしのために洗う、というのはあまり有効ではないのかなと思いました。

一番の効能はリフレッシュ!

洗ってみて一番良かったなと思うのは、とにかくきれいになって、新しい気持ちで松脂を塗って、気分一新した!という点でした。

今回10本近くの使い古しの弓を洗いましたが、またこの弓でいろいろがんばるぞ!と思うことができました。

また、今回試しに新品の弓を洗ってみました。職人から僕の手に届くまでに、毛はすでに汚れているのではないか、という考えです。それで洗ってみた結果、特になにも感じませんでした…新品は洗わなくていいと思います(笑)

結論

弓を洗う、ということは、数年で弓自体を交換することを考えるとあまり考えなくていいことではないかと思います。

「体験会で子供たちに毛をべたべた触られた!」
「砂嵐の中で演奏会した!」
「弓にコカ・コーラこぼした!」
みたいなことがあればぜひ洗いましょう。

当然のこととはいえ、弓の状態をみて考えることでしょう。
「誰かが洗うといいって言ってた」という理由で洗うのではなく、自分の楽器をみて、汚れているようなら洗う、というふうに、自分の楽器と相談してください。

とはいえ、どのくらいの汚れに効果があるのかは、洗ってみないとわからないと思います。

弓を洗うこと自体は難しいことではなく、気持ちのリフレッシュができ、またひとつ楽器と仲良くなれます。洗うことで失うものもないと思いますから、興味のある方はやってみても良いかと思います。(自己責任で!)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください