五線譜 と 数字譜 の得意分野


前のエントリで、
五線譜上の音符は、「固定ド」を採用することで音程の絶対値をあらわし、
数字譜上の音符(数字)は「移動ド」を採用することで主音からの相対的な音程を表していると書きました。
→関連URL
http://erhufukui.linkulblog.net/e120163.html
その違いによって、それぞれの得意分野が生まれてきます。

五線譜は
和音を視覚的にあらわすのが得意
です。
ぱっと見て、楽譜の縦軸に並ぶオタマジャクシの重なり方で、どんな響になるのかを読み取ることができるようになっています。
そのため、五線譜全体が固定ドで書かれている必要があります。
いろいろな楽器で合奏をする場合に、パートごとにバラバラな「ド」で書かれていては、
和音の視認性が大きく損なわれるからです。

それに大して、数字譜は
メロディの流れをあらわすのが得意
です。
主音からの音程でかかれているため、次の音への音程の移動が数学的に読み取ることができます。
時間軸(横軸)に沿った音程の移動が分かりやすくなっています。
数字譜で和音を表す場合、縦に数字を並べるのですが、
少ないうちはいいけど、縦一列にたくさん並ぶとオクターブの関係などを
確かめながら読み取る必要があり、すこしメンドウ…。
五線譜は和音/縦軸
数字譜はメロディ/横軸 が得意。
和声による調和を重んじた西洋の音楽文化の中では五線譜が。
主旋律のユニゾン演奏が主な合奏のスタイルだった中国文化では数字譜で不都合がなかった、
ということではないでしょうか。
数字譜が主に単音音楽(二胡、ハーモニカ、尺八、童謡の楽譜など)で使われてきたことも、メロディに特化した記譜法だからといえるのでは?
最近では中国の伝統音楽の世界でも、西洋文化との融合が進み、五線譜が使われることが増えているそうです。
(五線譜でないと良く分からない、ムツカシイ響きの曲)
例えば…↓

ギャー
逆に、作曲家の中には、良いメロディを思いついたとき、五線紙がなくてもサッとメモできる
数字譜の記譜法でメモする方もいらっしゃるそうです。
楽譜はあくまで音楽を記録する道具。
特徴を噛み砕いて、自分なりに使いこなしたいところですね。





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