二胡高級弦を早くから商品化している、オーストリアの弦メーカーTHOMASTIK(トマスティーク)から、新しい二胡用の弦が登場しました。
ERP100とERP101の2種。
今回はERP100を張ってみました。
新時代の二胡弦
Thomastic-Infeldは1919年に設立。バイオリン、チェロなどの他、ギター用の弦でも支持を集める弦メーカーです。
新しく発表された二胡弦、ERHU-SOLO ERP100。
可愛いパッケージです!
中身には内外弦がそれぞれ紙袋にはいっていますが、他の高級弦と同様に密閉されていません。錆びる前に、購入後はできるだけ早く使用したほうがよさそう。
弦の先、糸巻きに巻き付けるほうが、あまり見たことのない2段階の仕上げになっています。
手触りがしなやかで、先も覆われていて怪我しにくいようになっています。
弾いてみて
とっても良いです!
ぱっと頭に浮かんだ言葉は「シルクのよう」。
絹のような滑らかな弾き心地と音色。言葉にすると陳腐ですが、弦が金属であることを忘れてしまうような感触で、金属二胡弦でいままで感じたことのない印象です。
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ところで、トマスティーク社からはER100という高級二胡弦が昔から販売されています。
このER100、好きな弦でよく使いました。
二胡という民族楽器の中に、繊細さと高級感を運んでくれる弦。
「値段の高い弦を使ってる」ことを実感できる、貴族の仲間入りをしたような気になる弦。
はじめて高級弦を使ってみたいという人にお勧めしている弦です。
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今回張ったERP100はこのER100よりも上位の弦。
またER100登場から20年近く経過して、その間培ったノウハウがERP100/101には詰め込まれているようです。
ERP100はER100よりもさらに上品で、なおその上品さをひけらかさない奥ゆかしさをもっているように感じます。
音色を整えるのがむつかしい内弦ハイポジションの音もピタッとはまる音になります。
ERP100とERP101の違い
今回登場した2種の弦の違いは、ホームページの文章を読むと、
ERP100は音色重視
ERP101は寿命重視
のような感じかのように読めましたが…
またERP101を試したときにはレポートしたいと思います。
高価ですが、二胡の演奏を楽しくさせてくれる弦だと思います。オススメです!高いけど!!