↑では、左手の基本の形をみてきました。
これを踏まえて、小指を使った演奏にチャレンジ!
まず、おさらい
左手基本の形で、人差し指、中指、薬指までを使います。
こうでした。
人差し指~小指の4本の指が、横一列に並んでいるような感じ。
良い形になっているならば、人差し指、中指、薬指を押さえたり離したりするのは、
指の付け根の関節だけで行うことが出来ます。
では、小指
今度は、小指を使ってみましょう。小指の使い方は他の指とちょっと違います。
先の基本の形と、小指を出す時の形でなにが違うのか。
手の平です!
小指を出してみます。
いきなり小指だけ出すのは難しいので、薬指を押さえておいてそれを支えに小指を出してみましょう。
基本の形とは大きく手首の形を変えます。
大きく手の平を「パー!」にして、手の平を寝かせて小指を運んでいきます。
こんな感じになります。
手の平の形が大きく変わっていますね。なぜか人差し指が伸びるんですよねw
小指の出し方で最も注意する点は、小指を押さえる/離すの動作を主に司るのは「小指の関節」ではないこと。
もちろん指の関節が全然動かないわけではないです。
小指は、手の平が運んできて、連れていく、という感覚が大切です。
小指が終わった後が大切!
そして、小指の音が終わったら、手の平が基本の形に戻ります。
その過程で、小指は弦からはなれ、基本の形の位置へ連れて行かれる、てな段取りです。
「小指の付け根の関節で弦から小指を離す」は×なんです。
小指の演奏が終わったら、しっかりもとの基本形に戻っていることが重要。
小指の動きには、しっかり手の平の動きが伴っていることが大切です。
動画でチェック!
演奏者の視点から
前から
小指を出し終わったあと、しっかり基本の形に戻しているのがわかります。
僕が見てきた中で、小指の使い方の一番多い問題は
「出し終わった後に基本の形に戻れない」でした。
小指を出したあと、手の平が寝たままになってしまうと、もう基本の形が崩れてしまって、他の指でもちゃんと音程が取れなくなってしまいます。
小指を出した!で安心しないで、ちゃんと基本の形まで戻すことに責任を持ちます。
ではダメ例を動画で
15秒までは、小指の付け根の関節で押さえる/離すをしています。
基本の形が出来ているなら、これだけでは小指が押さえるポイントまで届かないと思います。
15秒以後は、小指を出した後、基本の形にしっかり戻らずに他の指を押さえてしまっています。
全体の音程が狂っちゃいます。
ドッチモ(・A・)イクナイ!!
他の注意点としては、小指も他の指と同じように、二本の弦に同じ条件で触れるように上から触ること。
ポジション(左手の持ち位置)が小指を出す動作の時に下にずれないこと。
他にもありますが、とりあえずこんなところでしょうか。
なんどでもいいます!最重要なのは「小指の動きは手の平が作っている」です!
初めまして、あるふと申します。
現在中国で仕事をする傍ら、二胡を習い始めました。
この間習ったのが、ちょうどこの小指の使い方の部分ですが、
これ、本当に難しいですね。
小指からなかなか基本形に戻れず、先生に相当怒られています。。。
特に難しいのは、楽譜でいうところの、2 5、3 5の連弓です。
2 5なんて2を抑えたまま5を弾くのは遠い気がするのですが、何かコツはありますか?
よろしくお願い致します。
あるふ様
コメントありがとうございます!
折角なので、頂いたお題でブログを書くことにしました。
2回に分けて書くので、アップしたらこちらにアドレスをお知らせしますね。
前編・手の平の動き練習法
http://erhufukui.main.jp/hidarite4
後編 練習方法と注意点
http://erhufukui.main.jp/hidarite5