ヘイヘイヘイ!元気に二胡やってるかい?
今日は元気に二胡りすぎてぶつけちゃって壊れた二胡の修理のお話さ!いえい!(涙)
ネジ受けが割れる
本日の患者さんは、軽い気持ちで不安定な場所において、そのまま落ちてしまった二胡さんです。
台座が取れてしまった、と持ち込み。見てみると…
こんな状態。
映っている二胡の胴は、台座と接する底面です。
台座の仕組みと今回の被害
二胡の台座の仕組みについてはこちらをご参照ください。
→◎二胡の台座
以下の図のように、弦の張力と1本の木ネジで止まっています。
それが、今回の落下で胴の木ネジ受け側の木がわれて、ネジが止まらなくなった、というもの。
キレイな断面で割れているし、台座で隠れてしまう部分なので修理痕は目立たないですねえ、という話。
ところが、ちょっと状況は複雑でした。
ネジがちょっとしか入ってなかった?
今回、割れた部分はとても薄いので、残っている部分でも十分木ネジを受けられるのかなと思って、木ネジを入れてみました。すると…
…ネジが全然はいらない^^;
木ネジを入れるため下穴が開いていたのですが、それが木ネジに対してとても小さかったようです。
この二胡、健康だったときも木ネジも先っちょだけが引っかかるように入っていただけで、十分な深さまでネジが入り込んでいなかったのではないでしょうか。
それで落下の衝撃で、木ネジが引っかかっていた表面の木だけが割れてきた、ということ。
しっかりネジが入っていれば、壊れなかったかもしれません。
この二胡は割れた部分は接着され、木ネジの下穴も少し大きくして、しっかり接合され修理完了となりました。メデタシメデタシ!