音程のズレが生む“波”


二胡は音程のとりにくい楽器です。
一人で弾いているときはまあ、いいかって感じですが(;´Д`)ウウッ…
二重奏をしたり、伴奏に合わせたりしたとき、音程が微妙だと聴く者に多大な不安感を与えます。
今回は原理的に、音が「合っている」と「微妙にズレている」の聞き分け方を簡単に紹介します。

この動画は、僕の手持ちのチューナーとメトロノームの基準音出力機能を使って、
まったく同じ音を出しています。
最初は、二つの音がぴったり同じ状態。
それから、右の黒い機械の方の音程を1Hzずつずらしていっています。
1Hzずつずれていくと、響きはどう変わっていっているでしょう?
よーく聞くと、
「ピーーーー」だったものが
「オ ワ ン オ ワ ン オ ワ ン オ ワ ン …」
「ワ ン ワ ン ワ ン ワ ン ワ ン …」
「ワンワンワンワンワン…」
「ワワワワワワワ…」
と、音程がズレた瞬間に音に“波”が生まれ、
その波の速度が、音程の差が広がるにしたがってどんどん速くなっていくのが分かります。
どうしてこうなるのか?
については、ググってもらうとして、
知識として、二つの音の音程が
微妙にズレているとき、その響から”波(スイープ音)”が聞こえ、
音程の差が縮まるにつれ波は遅くなり、音程が一致した時に止まる。

ということを知っておくといいと思います。
実際には、音にはたくさんの不安定要素が含まれるのでわかりにくいですが…。
(上の動画も、微妙っちゃ微妙です…)
音を注意深く聞くことを続けることで、
自分の音と自分以外の音との響き、
自分の前に出した音と次に出した音の響きから、
微妙な音程のズレを感じれるようになれます。
二胡で簡単に試すなら、二つの二胡の開放弦の出してみて、その音程が微妙にズレていれば
”波”が聞こえ、完全に一致していれば一つの音に聞こえます。
(一つは動画のような機械の音でもOK)
音程を無段階に出力できるところが二胡の魅力でもあります。
しっかりした音程感を身につけ、その基準を軸に繊細な表現ができる…とかっこいいですよね(・_ゝ・)ムムーン

ちなみに、「ド」を弾くつもりが「レ」を弾いちゃった(゚∀゚)アヒャ
てのは音程がズレてるとはいわないっす。

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