ニ胡は、単に「どー」と音を出してもあんまり面白い音にならず、
打音
滑音
ビブラート
などの、装飾音をメロディの随所にちりばめることで
グッと“二胡らしい音”になります。
こうした装飾技法は、大きく2つの扱われ方が見えます。
A:しっかり“聴かせる装飾音”
B:目立たない、あくまで“飾りの装飾音”
例えば、こんな楽譜を演奏するとして
Aの扱いで弾くと
その装飾音自体が主張します。
「打音やってまーす!!」「音程すべってまーす!!」てな感じ。
歌ってみると、
「シドォーフニラー」と聞こえる感じでしょうかw
装飾音自体もメロディーの一部になっています。
今度はB扱いで弾いてみます。
ほんとに飾りとしてしか作用してないですね。
あくまで「どーらー」と聞こえます。
B的装飾音は音色の隠し味になるだけで、もともとのメロディには影響を与えません。
目立たないけどこれが効くんですわ。
演奏しようとしている装飾音が
A:しっかり“聴かせる装飾音”
B:目立たない、あくまで“飾りの装飾音”
このどちらなのかをしっかりイメージし分ける必要があります。
…上の動画は、こんな感じで撮影しました。
カメラスタンドにwebカメラはっつけて、抱きかかえるように演奏w
おうじょうしまっせー
お聞きしたいことがあって書かせていただきました。
お忙しい中すみません。
滑音に関してですが、(小林先生の動画で、このようなのがあったと記憶しているものの探しきれませんでした。)
スラー(半円矢印)の曲線の真ん中に点があって、右端に矢印がある、いわゆるゆっくり滑音のことです。直線矢印ではなくて。
G調で、53(ソミ)の上にこのマークがある場合、指3を5(ソ)に置いて、指1が5(ソ)の近くまで迎えに行く、と習いましたが、
私はどうしても(その曲のその部分に限って)指3を3(ミ)の近くまで滑らせてから指1で3(ミ)とやりたいと思ってしまうのです。
なぜなら、その方がメロディが滑らかにやわらか~く聞こえるからです。
このようなやり方は間違っているのでしょうか。
もりさんこんにちわ!
実際にどんな風に弾きたいと思うかはケースバイケースなので、適当な答えとして聞いてください。
仰るフレーズなら、僕も薬指を人差し指まで運んでいきますね。
習われた方法には、そのように弾く理由があるはずですので、それを聞いてみられてはどうでしょう?
想像もしない理由に納得できるかもしれないですし、実は単なるクセだったりして合理的でないテクニックなのかもしれません。
自分にとって間違っていなければよいので、どんな方法でも、自分にとってもロジックがあるのなら立派な演奏技術です。とはいえ頭でっかちになってはいけないので、常に自分の常識を書き換えられるやわらかい状態でいられるといいと思いますよ。
ありがとうございます。
作曲者が楽譜に書いた丸いカーブ矢印の滑音は、(この場合は53(ソミ)ですが)
指1が5(ソ)の近くまで迎えに行く、という意味ではないということですね?
柔らかく5から3に移動、という程度の意味に受け取ればよくて、
滑るような柔らかな音加減のための指使いは、自分の好みで弾けばいい、と受け取って大丈夫ということなのですね?
中国の「小曲好唱口・・」後の2文字は日本にない漢字なので打ち込めませんが、この曲の中の最後の方に出てくる滑音なんです。
中国の曲なので、中国独特の柔らかい感じに弾きたいのですが、教えられた弾き方(1の指が5(ソ)の近くまで迎えに行って滑らせて3ミに戻る)では、柔らかい感じが出ず、この前、小林先生にお聞きしたのと同じ質問をしましたが、私のやり方は却下されてしまいました。
でも、小林先生が
「自分にとって間違っていなければよいので、どんな方法でも、自分にとってもロジックがあるのなら立派な演奏技術です」
とおっしゃってくださったので、自信を持ってこの部分が気に入るまで、気に入った指使いで練習し続けようと思います。
1の指で5(ソ)まで迎えに行くやりかたは、53(ソミ)の滑音のやり方の一つ、程度に思っても大丈夫なんですよね?
私の感覚(好み)ではその指使いより、5(ソ)の3の指の方を滑らせるほうが気持ちいい、と主張してもいいんですよね?
なんか念押しのようで、くどくなってすみません。
「糸」の演奏、拝聴しました。
二胡の練習のモチベーションが下がり気味のこの頃、「わっ、こんな風に弾けるようになりたい。」と思わせてくれる演奏でした。
素敵な音を聴かせていただきました。ありがとうございます。
心の中で3本目の二胡を弾いてセッションしました。(なまいきにも)
ええ、腕がないので心の中だけで。
結構粋なアレンジなんですよ(笑)
今回も丁寧なお答え、お忙しいところお手数をおかけしました。
ありがとうございました。
自分のやり方を「好み」のみで肯定するのは危険です。「楽だから」が隠れているかもしれませんから。
先生に却下されたのちに自分のやり方を主張してよいか、というところについては、もはや先生と生徒の人間関係の問題ですから、僕はなんとも言えません。
先生の立場としては、「おおっ!先生、なるほどそうだったんですか、知らなかったああー!」とその場では感動したふりをしてもらえると嬉しいです(笑)
はい、楽だからなのか、自分が出したい音だからなのか(自分では、出したい音だからその方法を選びたいと今までは思っていたつもりだが)教えてもらってる人のその部分の演奏もよく聴いて、対話もして、この曲を弾いて(乗り越えて?)いこうと思います。
よーし、もっともっと練習して上手になるぞーという気持ちになってきました。
実は、毎回、びくびくしながら小林先生に質問をさせていただいています。
なぜびくびくなのか。
それは、小林先生に授業料も払ってないし、文字でお応えくださるその手間やお時間を奪ってしまっているとの思いからです。
それなのに、いつも誠実にお応えくださって、ありがとうございます。
絶望と希望を繰り返しながら二胡の練習をしています。
いつも希望をくださってありがとうございます。
いえ、おおげさではありません。
こういったコメントで伝わることは僅かだと思います。
どうぞ鵜呑みにしないでくださいね(笑)
こちらこそ、コメントありがとうございます!これからも頑張ります~