姿勢良く座り、弓のもち方を心得たところで、運弓について基本的なところを。
弓は胴にのせっぱなし!
前提として、弓は二胡の胴の上に乗せたまま運びます。
蛇皮の淵にはってある、樹脂などでできた「デンペン」の上を滑らせます。
持ち上げて胴から弓が離れたとたん、いい音しなくなります。( `∀´)
ついつい弓を持ち上げちゃうことが多いのであります。
跳弓などの特殊奏法以外では、常に弓は胴の上に乗った状態です。
運弓の基礎
弓の基本的な動きは2方向です。
・引弓
弓の手元から弓先へ = ダウンボウ
・押弓
弓先から手元へ = アップボウ
*アップボウ、ダウンボウとはバイオリンなどでの言い方です。
どちらにしても、
”まっすぐ一直線”に運びます。
目安としては、「地面と平行に運弓する」。
*「地面と平行に運弓」は、基礎練習の時だけ意識します。
曲を練習するときは自由に!
よくない例
この“まっすぐ一直線”てのが、実は難しい。
引弓の時には、弓を先まで使おうと思って、弓を後ろや上方向に運んでしまったり、
押弓の時には、弓の根元の部分で楽器と弓の角度が変わって、棹に毛が当たり音が出なくなったりしてしまいます。
(画像が荒いので文字が読めないとおもいます…
おなかと右手首が離れると…
楽器と弓の角度が変わって…
棹が毛に当たって弦からはなれてしまう! と書いてありますw)
基本は真っ直ぐ!
まっすぐ一直線に運弓ができる
ということは、
弓と二胡本体との角度が一定である
ということでもあります。
*もちろん、どんな状態でも一定でなくてはならない、ということではなく、
あくまで運弓の基礎の理想状態としてのこと。
楽曲の演奏の際は、気にしないで自由に運弓しましょう。
たとえば、押弓で弓の手元の部分で弾くときは、
右手首をおなかにくっつけるように収めていかないと、
楽器との一定の角度をキープすることができません。
注意)弓を持っている右手首の形が崩れないように!
親指と竹は、ほぼ直角に交わっていますか?
自分の手元だけをみていると、なんだかまっすぐ運弓できているように見えてしまうものです。
鏡で自分の姿を確認したり、
まっすぐな運弓をしたときのゴール位置の目印を用意して、
押弓も引弓もその目印に向かって弓を運ぶ練習をするといいと思います。