新しい調の音階を練習するときの注意


二胡はいろいろな調性の曲を演奏します。
練習を進めて行くと、その調性をひとつひとつ勉強していきます。

新しい調性の曲にチャレンジするとき、まず、その調の音階を練習することになるのですが、ここで注意して欲しい点があります。


音階練習に注意!

市販の二胡の教則本でも新しい調性の項では、まず音階の音を順に弾いていく練習が載ってます。

そんな市販の二胡本に載っている練習は

内弦開放弦からはじまって内弦開放弦で終わる

メロディになっていることが多いです。たとえば↓
aweagawegeawnyj

二胡の出せる最低音ではじまり、終わる、という仕組みです。
これは音域の狭い二胡の演奏の都合上、そういうことにしてるんだと思いますが、二胡の最低音が主音になっているD調はいいとして、主音が開放弦にないG調やF調などは弾いてみるととてもへんな音階に聞こえてしまいます。

G調なら ソラシドレミファソ~ ??という音階です。

例えるなら、50音を”い”行から読んで行く、みたいな感じでしょうかw
いうえおあ〜
きくけこか〜
しすせそさ〜
なんじゃこりゃ(@ ̄ρ ̄@)

ただでさえ二胡は音程のとりにくい楽器なのに、不思議な音階を練習するとなると、脳味噌スポンジになることうけあいです。
日本では小中高校の教育で、しっかり西洋音楽を仕込まれてますから、「楽器なんてぜんぜんやったことないっす」って人でも、なんとなく「どれみふぁそらしど~」と音階を歌ってみることはできますよね。
音痴だとしても、<ド>から始まる音階ルールに則って音程があがって行く感覚はもっていると思います。

それを踏まえて、ここに注意!

そこで!二胡で始めて練習する調が出てきたら、

1(主音)ではじまって1(主音)で終わる

メロディで練習してください。
<1>の音は、その調の主音であり<ド>の音です。

たとえばこんな感じで↓↓
→楽譜はこちらをクリック

主音で終わるようにすることで始めて、西洋音楽的音階練習が成立します。

それは、西洋音楽の素養を持つ私たちにとって”分かりやすい”メロディです。
主音で始まり主音で終わるメロディで弾くことで、音程の間違いに気づきやすくなると思いますよ!

「新しい調の音階を練習するときの注意」への6件のフィードバック

  1. これは絶対必要ですね~
    ある程度、場所で覚えたら
    必ず、音階とは何?と悩んでいただいて
    主音から弾く必要があると思います。
    私も同じような内容を先日書いていました。
    私の方法は、主音から弾いて上がって
    内弦の最低まで下りて主音に戻る方法です。
    移動が激しくなりますが
    中国のテキストにも主音からのがあるそうですね~
    今、調べています。
    わかりましたら、また日記にしたと思っています。

  2. はじめまして、くーちゃんままと申します。

    二胡を最近始めまして汗と涙の毎日です。
    少しでも上達のヒントをと検索中にこちらにたどり着きました。
    ”(主音)ではじまって1(主音)で終わる”
    この楽譜は見せていただけないのでしょうか?

    1. くーちゃんまま様

      コメントありがとうございます。
      実は数日前から、2012年3月以前の記事について、画像が表示されないものがあります。
      この記事の楽譜は近日中に復旧しますので、しばらくお待ちいただければと思います。

  3. こばひろ様

    お返事ありがとうございます。
    復旧を楽しみに待たせていただきます。

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