二胡の数字譜で最初に見るところ その3


昨日のエントリで

この(  )の中身の数字がこれと違う時、
特殊な調弦を必要になることを挙げました。
実際は、こういった特殊な指示を見たからといって二胡の調弦を調整しないといけない…というわけではありません。
昨日のエントリで上げた楽譜ですが、

これは「流波曲」という曲。

これは、二胡よりも音域の低い中胡や二泉胡を使って演奏されることが多い曲です。
動画で演奏してる音のなんだか低い感じですよね。
中胡や二泉胡は内弦をF~B♭、外弦をC~Fくらいに合わせて演奏するので、
1=B♭(5. 2)というのも可能になります。

もうひとつあったこちらの写真の楽譜は…「長城随想」。

全部演奏すると30分を超える大曲です。
1=Cなのに、(  )の中身はD調みたい。
実は、この曲を演奏するための「長城弦」という弦があるんです!
その弦を二胡に張って、内弦をC,外弦をGに合わせればいいんですね。
僕も台湾の楽器屋さんにいったとき、「長城弦」の最後の1セットを見つけて、
おおっ!と即買いして帰りました。
家に帰ってよく見たら両方とも内弦だったことはちょっとしたヒ☆ミ☆ツです。

(まんなかに「長城」というハンコがおしてありますね)
この譜面にある1=C(15)てのは、二胡の普通の調弦から長2度低いだけなので、
二胡の調弦を下げてもいけそうですね。
変わった指示があるときは、二胡以外の胡琴を使ったり、
特殊なセッティングを用意する必要がある可能性があることを知っておきましょう。
じゃあ、流波曲や長城随想は普通の二胡では練習できないのか?
そんなことはありません!それは次のエントリにつづくぅ!!

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